「間髪を容れず」は、「髪の毛一本さえ入る隙間もないほど、すぐに」という意味の四字熟語です。
読み方
「かんはつをいれず」
語源
「間髪」は、「髪の毛一本分の隙間」という意味です。
この言葉は、中国の南朝梁の文学者である沈約(しんやく)の著書『宋書(そうしょ)』に由来すると言われています。
『宋書』には、「間に髪の毛一本さえ入る余地もないほど、すぐに」という意味で「間髪」という言葉が使われています。
意味
「間髪を容れず」には、以下のような意味合いが含まれます。
- 少しの時間も置かずに、すぐに
- 間髪を置かず
- 迅速に
- 躊躇なく
- 迷いなく
使い方
「間髪を容れず」は、動作や出来事について使うことが多いです。
例文
- 例文1のように、敵の襲撃について使うことができます。
- 例文2のように、決断について使うこともできます。
例文
- 例文1:敵は間髪を容れず攻めてきた。
- 例文2:彼は間髪を容れず、決断を下した。
類義語
- 間髪を置かず
- 迅速に
- 躊躇なく
- 迷いなく
- 一瞬のうちに
注意
「間髪を容れず」は、ポジティブな意味で使われることが多いですが、状況によっては「焦りすぎている」や「無謀である」という意味合いになることもあります。
使う場面には注意が必要です。
その他
「間髪を容れず」は、時代劇や小説などによく登場する言葉です。
緊迫した場面やドラマチックな場面を表現するのに適しています。
現代社会においても、「間髪を容れず」は様々な場面で見られます。
例えば、
- スポーツ選手が勝利を目指して全力で競うとき
- 消防士や救急隊員が人命救助のために迅速に行動するとき
- ビジネスにおいて迅速な意思決定が求められるとき
などが挙げられます。
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