「金科玉条」は、「最も大切な法律・規則や、絶対的なよりどころとなるものを指す言葉」です。
読み方
「きんかぎょくじょう」
語源
「金科玉条」は、中国の漢代の思想家である揚雄(ようゆう)の著書『劇秦美新(げきしんびしん)』に由来する言葉です。
この書物の中で、揚雄は秦の始皇帝(始皇帝)の法治政策を賞賛し、その法律を「黄金や宝玉のように素晴らしい条文」と表現しました。
これが転じて、「金科玉条」は「絶対的なよりどころとなるもの」という意味で使われるようになったのです。
意味
「金科玉条」には、以下のような意味合いが含まれます。
- 非常に重要な法律や規則
- 絶対に守らなければならないもの
- 疑いようのない真実
- 揺るぎない信念
使い方
「金科玉条」は、法律や規則、思想、信条などに対して使うことが多いです。
例文
- 例文1のように、憲法について使うことができます。
- 例文2のように、宗教の教えについて使うこともできます。
例文
- 例文1:日本の憲法は、国民の「金科玉条」である。
- 例文2:彼は、その宗教の教えを「金科玉条」のように信じていた。
類義語
- 絶対的な
- 不動の
- 揺るぎない
- 鉄板
- 普遍的な
注意
「金科玉条」は、絶対的なものであると強調するために使われることが多い言葉ですが、時代や状況によって価値観は変化します。
常に柔軟な考えを持つことが大切です。
その他
「金科玉条」は、古くから多くの人々に使われてきた言葉です。
現代社会においても、「金科玉条」は様々な場面で見られます。
例えば、
- 政治家や経営者などのリーダーが、国民や社員に対して訴えるとき
- 教育者が、生徒に教えを説くとき
- 宗教指導者が、信者に教えを説くとき
などが挙げられます。