井の中の蛙大海を知らず」は、「自分の狭い知識や経験にとらわれて、他の広い世界のあることを知らない」という意味の四字熟語です。
読み方
「いのなかのかわずたいかいをしらず」
語源
「井の中の蛙大海を知らず」は、中国の思想家である荘子の著書『荘子』が出典とされています。
意味
「井の中の蛙大海を知らず」には、以下のような意味合いが含まれます。
- 自分の周りの環境や知識だけを全てと錯覚し、外の世界の広がりや多様性を知らない
- 視野が狭く、物事の大局的な判断ができない
- 独善的で、他者の意見に耳を傾けない
使い方
「井の中の蛙大海を知らず」は、人に対して使うことが多いです。
例文
- 例文1のように、知識人に対して使うことができます。
- 例文2のように、自分自身を戒める言葉として使うこともできます。
例文
- 例文1:彼は海外旅行をしたことがなく、井の中の蛙大海を知らずの典型だ。
- 例文2:もっと勉強して視野を広げないと、井の中の蛙大海を知らずになってしまうぞ。
類義語
- 小宇宙観
- 偏見
- 固定観念
- 独善
- 思い込み
注意
「井の中の蛙大海を知らず」は、相手を批判するようなニュアンスで使われることが多いので、注意が必要です。
使う場面や言い方には気を配りましょう。
その他
- 「井の中の蛙大海を知らず」は、教訓として、自分の思考や行動を振り返る際にも使うことができます。
- 現代社会においても、グローバル化が進展する中で、「井の中の蛙大海を知らず」にならないように心がけることが重要です。
参考URL:
井の中の蛙大海を知らず - ウィクショナリー日本語版