「犬も歩けば棒に当たる」は、「何かをしようとすれば、思わぬ災難に遭うこともあるが、同時に、思わぬ幸運に出会うこともある」という意味の慣用句です。
- 語源と由来
この慣用句の起源は諸説ありますが、江戸時代の狂歌や川柳に由来していると考えられています。
当時の江戸では、犬が自由に歩き回っており、時には人にぶつかったり、棒にぶつかったりして怪我をすることもあったようです。
そのような様子を見た人々が、「犬も歩けば棒に当たる」という慣用句を生み出したと考えられています。
- 二つの意味
「犬も歩けば棒に当たる」には、大きく分けて2つの意味があります。
- 災難に遭うこともある: 何もしていなくても、思わぬ災難に遭うことがあるという、人生の不条理を表す意味
- 幸運に出会うこともある: 行動すれば、何かしらの結果が得られるという意味。積極的に行動することで、思わぬ幸運に出会うこともあるという、希望的な意味
- 例文
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例文1: 投資はギャンブルだ。犬も歩けば棒に当たることもある。
この例文では、「犬も歩けば棒に当たる」が災難に遭うこともあるという意味で使われています。投資はリスクが伴うものであり、思わぬ損失を被ることもあるという状況です。
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例文2: 積極的に人と接すれば、犬も歩けば棒に当たることもある。
この例文では、「犬も歩けば棒に当たる」が幸運に出会うこともあるという意味で使われています。積極的に人と接することで、思わぬ人脈が得られたり、新しいチャンスが生まれたりする可能性があるという状況です。
- 類義語
- 棚からぼた餅
- 禍福はあざさな縄のごとし
- 世の中は山坂
- 天災地変
- 幸運
- 英語表現
「犬も歩けば棒に当たる」を英語で表現する場合は、以下のような表現が考えられます。
- There's no such thing as a free lunch: 何かを得るには、何かを犠牲にする必要がある
- Life is full of surprises: 人生は思いがけないことの連続である
- You never know what you might find: 何が出てくるかわからない
- Fortune favors the brave: 勇敢な者に幸運は訪れる
- Bad things happen to good people: 良い人にも悪いことは起こる
- その他
「犬も歩けば棒に当たる」という言葉は、人生の不条理と希望の両方を含んだ意味深い言葉です。
物事を楽観的に捉え、積極的に行動することの大切さを教えてくれる言葉と言えるでしょう。
- まとめ
「犬も歩けば棒に当たる」は、「何かをしようとすれば、思わぬ災難に遭うこともあるが、同時に、思わぬ幸運に出会うこともある」という意味の慣用句です。
状況に応じて適切な意味で理解し、人生をより豊かにするために役立ててみてください。
参考URL:
犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書