「心血を注ぐ」は、精神と肉体のすべてを傾けて努力することを意味する慣用句です。
- 語源と由来
「心血」という言葉は、「心の血」という意味です。つまり、「自分の命を削るほど努力する」という意味合いが込められています。
「心血を注ぐ」という言葉は、江戸時代から使われており、当時の武士が戦場へ向かう前に決意を表明する際に使われていたと言われています。
- 意味
「心血を注ぐ」は、単に努力するという意味ではなく、非常に強い意志を持って、全力で取り組むという意味合いが強いです。
そのため、失敗を恐れずに、最後までやり遂げる覚悟があることを示す表現として使われます。
- 使い方
「心血を注ぐ」は、主に以下の2つの意味で使われます。
- 大切な目標に向かって努力する: 仕事や勉強など、自分が達成したい目標に向かって、全力で取り組む
- 誰かのために尽くす: 家族や友人など、自分が大切にしている人のために、惜しみなく尽くす
- 例文
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例文1: 彼は会社に心血を注ぎ、ついに社長に就任した。
この例文では、「心血を注ぐ」が大切な目標に向かって努力する意味で使われています。彼は会社に全力で取り組み、努力が実って社長に就任したという状況です。
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例文2: 母親は子供に心血を注ぎ、大切に育て上げた。
この例文では、「心血を注ぐ」が誰かのために尽くす意味で使われています。母親は子供に惜しみなく愛情を注ぎ、大切に育て上げたという状況です。
- 類義語
- 全身全霊
- 傾注する
- 献身する
- 力を注ぐ
- 努力する
- 英語表現
「心血を注ぐ」を英語で表現する場合は、以下のような表現が考えられます。
- pour one's heart and soul into something: 心血を注ぐ
- dedicate oneself to something: 献身的に取り組む
- spare no effort: 努力を惜しまない
- put all one's energy into something: 全身全霊で取り組む
- work tirelessly: 疲れを知らずに働く
- その他
「心血を注ぐ」という言葉は、非常に強い意志と覚悟を持って努力することを表すため、使い方には注意が必要です。
軽々しく使うと、本気度が伝わらない可能性があります。
- まとめ
「心血を注ぐ」は、精神と肉体のすべてを傾けて努力することを意味する慣用句です。
大切な目標に向かって努力するときや、誰かのために尽くすときなどに、ぜひ使ってみてください。