「尻に火が付く」は、差し迫った状況で、急いで行動しなければいけない状態を表す慣用句です。
- 慣用句の意味と由来
「尻に火が付く」の由来は諸説ありますが、最も有力なのが、江戸時代の火刑です。当時は、罪人をお仕置きとして火あぶりの刑に処していました。火あぶりの刑では、罪人の足元に薪を積み上げ、徐々に火をつけていくという残酷な方法でした。
火が近づくと、罪人は当然ながら苦痛を感じ、必死に逃げようとしたと言われています。その様子から、差し迫った状況で、急いで行動しなければいけない状態を「尻に火が付く」と表現するようになったと考えられます。
- 類似表現
「尻に火が付く」と似た意味を持つ慣用句には、以下のようなものがあります。
- 背水の陣:敵に背を向けて陣を敷くこと。進退窮まった状況を表す。
- 窮地に陥る:行き詰まって、どうしようもなくなった状態を表す。
- 追い詰められる:後ろから迫られて、逃げ場がなくなる状態を表す。
- 一刻も早く:少しでも早くという意味を表す。
- 用例
「尻に火が付く」は、以下のような場面で使われます。
- 締め切りが迫っている
- 試験が近い
- 飛行機の時間に間に合いそうもない
- トラブルが発生して、急いで対応しなければならない
- 約束の時間に遅刻しそう
- 英語表現
「尻に火が付く」を英語で表現するには、状況に応じて様々なフレーズが使えます。
- have a deadline looming:締め切りが迫っている
- be under the gun:プレッシャーをかけられている
- be on the hot seat:厳しい状況に置かれている
- have one's back against the wall:追い詰められている
- be running out of time:時間がなくなる
- まとめ
「尻に火が付く」は、差し迫った状況で、急いで行動しなければいけない状態を表す慣用句です。状況に応じて、様々な類義語や英語表現を使い分けることができます。
何か具体的な状況で「尻に火が付く」の使い方を知りたい場合は、遠慮なく聞いてください。