「清水の舞台から飛び降りる」は、思い切って大きな決断を下すことの例えとして使われることわざです。
- 清水寺の舞台と飛び降り
このことわざの由来は、京都市東山区にある清水寺の舞台です。清水寺の舞台は、高さ約13メートルの断崖絶壁にせり出した懸造りの舞台で、古くから「飛び降り心中」の舞台として知られてきました。
江戸時代には、心中の名所として多くの男女が飛び降りたという記録が残されています。しかし、実際には助かった人も少なくなかったようです。明治5年には飛び降りは厳禁とされましたが、現在でもなお、「清水の舞台から飛び降りる」という言葉は、命懸けの決断を象徴するものとして使われています。
- ことわざの意味と使い方
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざは、死をも恐れない覚悟で決断することを意味します。具体的には、以下のような場面で使われます。
- 高価な買い物をする
- 転職する
- 起業する
- 告白する
- 大きな賭けに出る
これらの決断はいずれも、人生を大きく左右する可能性があります。そのため、勇気と覚悟が必要となります。
- 例文
- 新しい事業に参入するため、清水の舞台から飛び降りる覚悟で投資を決断した。
- 彼はいよいよ清水の舞台から飛び降りるつもりで、彼女にプロポーズした。
- 転職を決意したのは、清水の舞台から飛び降りるような気持ちだった。
- 注意点
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざは、無謀な決断を推奨するものではありません。十分な検討を重ねた上で、後悔のない決断をすることが大切です。
- まとめ
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざは、勇気と覚悟を持って決断することの大切さを教えてくれます。人生には、様々な決断を迫られる場面があります。そのような時、このことわざを思い出して、後悔のない選択をしましょう。