「迷宮入り」は、犯罪事件の捜査が行き詰まり、解決の見通しが立たなくなることを意味する慣用句です。「迷宮」は、複雑に入り組んでいて、出口が分からない場所、「入り」は状態になるという意味です。つまり、「迷宮入り」は、まるで迷宮のように、事件の真相が分からなくなり、解決できない状態になるイメージで、捜査の行き詰まりや解決の困難さを表します。
読み方
「めいきゅういり」
意味
「迷宮入り」は、捜査機関が犯人を特定できず、事件が解決されないことを指します。具体的には、以下の理由で迷宮入りとなる場合があります。
- 証拠がない
- 目撃者がいない
- 犯人が巧妙に犯行を隠蔽している
- 捜査機関に捜査能力が不足している
例文
- 30年前の連続殺人事件は、未だに迷宮入りしたままです。
- 彼の失踪事件は、多くの謎が残されたまま、迷宮入りとなってしまった。
- 警察は懸命に捜査しているが、事件は迷宮入りの様相を呈している。
使い方
「迷宮入り」は、犯罪事件の捜査が行き詰まり、解決の見通しが立たなくなることを表現したいときに使われます。具体的には、以下の点に注意して使うと良いでしょう。
- どのような犯罪事件なのか
- なぜ事件が迷宮入りしてしまったのか
- 事件が迷宮入りしたことで、どのような問題が生じるのか
類義語
- 未解決事件
- 捜査難航
- 膠着状態
- 行き詰まり
- 暗礁に乗り上げる
対義語
- 解決
- 検挙
- 真相究明
- 事実解明
- 水面下
文化的な背景
「迷宮入り」は、江戸時代頃から使われている慣用句です。「迷宮」という言葉は、中国の古典籍である『史記』に由来すると言われています。
現代社会における「迷宮入り」
現代社会においても、「迷宮入り」は、様々な犯罪事件で起こっています。科学技術の発展により、捜査技術は向上していますが、依然として多くの事件が迷宮入りしたままとなっています。
まとめ
「迷宮入り」は、犯罪事件の捜査が行き詰まり、解決の見通しが立たなくなることを意味する慣用句です。この言葉を使う際には、事件の背景や状況を理解した上で、適切な表現を用いることが大切です。