「玉石混淆(交)」は、価値のあるものと価値のないものが混ざり合っている状態を指す四字熟語です。
読み方
- 「ぎょくせきこんこう(こう)」
意味
「玉」は宝玉、「石」はつまらないものをさします。「混淆(交)」は、入り混じるという意味です。つまり、「玉石混淆(交)」は、宝玉と石ころが混じり合っている意から、良いものと悪いもの、賢者と愚者などが入り混じっている状態を指します。
例文
- 新人賞を目指す応募作品の質は玉石混淆だった。
- この時代には、真偽が入り混じり、玉石混淆の状況にあった。
- 彼の考えは、独創的なものと荒唐無稽なものが玉石混淆しており、評価が難しい。
使い方
「玉石混淆(交)」は、価値の判断が難しい状況を表現したいときに使われます。具体的には、以下の点に注意して使うと良いでしょう。
- どのような価値の判断が難しいのか
- なぜ価値の判断が難しいのか
- 価値の判断が難しいことによって、どのような問題が生じるのか
類義語
- 良莠不分
- 真偽混淆
- 善悪混同
- 賢愚混淆
- 魚目混珠
対義語
- 明白
- 確実
- 明快
- 分別
- 識別
文化的な背景
「玉石混淆(交)」は、中国の古典籍である『抱朴子』に由来する言葉です。この言葉は、価値のあるものと価値のないものが混ざり合っている状態を批判的に表現するために使われていました。
現代社会における「玉石混淆(交)」
現代社会においても、「玉石混淆(交)」は、様々な場面で用いられています。例えば、インターネット上には、真偽不明の情報が氾濫しており、玉石混淆の状況にあると言えます。また、政治の世界でも、有能な政治家と無能な政治家が混在しており、玉石混淆の状況にあると言えます。このように、「玉石混淆(交)」は、現代社会における様々な問題を象徴する言葉と言えるでしょう。
まとめ
「玉石混淆(交)」は、価値のあるものと価値のないものが混ざり合っている状態を指す四字熟語です。この言葉を使う際には、どのような価値の判断が難しいのか、なぜ価値の判断が難しいのか、価値の判断が難しいことによってどのような問題が生じるのかを具体的に説明することが大切です。
補足
「玉石混淆(交)」は、「玉石混淆」と表記されることもありますが、「混淆」ではなく「交」の方が一般的です。
また、「玉石混淆(交)」は、良いものと悪いものだけでなく、真偽や賢愚など、様々な対立する概念を指すために用いられることがあります。