「飴と鞭」とは、支配や指導の方法で、甘い扱いをして譲歩する一方で厳しく締めつけることのたとえです。 社会保険制度で労働者を優遇するとともに社会主義者鎮圧法を制定して支配した、ドイツのビスマルクの政策を評した言葉が由来と言われています。
転じて、現在では、(相手の)利益と不利益になることを上手く組み合わせて、こちらの策を進めることとして使用されることが多いです。
具体例
- 子育てにおいて、子供が言うことを聞き終わったらお菓子を与える(飴)一方で、言うことを聞かない場合は怒る(鞭)というように、両方の方法を使い分ける。
- 会社において、目標達成した社員にはボーナスを与える(飴)一方で、目標達成できなかった社員は減給処分にする(鞭)というように、両方の方法を使い分ける。
- 政治において、国民に支持される政策を打ち出す(飴)一方で、反対意見に対しては強硬な態度で臨む(鞭)というように、両方の方法を使い分ける。
使い方
「飴と鞭」という言葉は、以下のような状況で使われます。
- 誰かが、相手を支配したり、指導したりしようとしているとき
- 誰かが、相手を説得したり、協調させようとしているとき
- 誰かが、相手をコントロールしようとしているとき
例文
- 社長は、「飴と鞭」を使い分けて、社員を指導していた。
- 政治家は、「飴と鞭」を使い分けて、国民の支持を得ようとしていた。
- 親は、「飴と鞭」を使い分けて、子供を育てていた。
注意
「飴と鞭」という言葉は、相手を操作したり、支配したりするようなニュアンス が含まれているため、使い方には注意が必要です。
類義語
- 軟硬両用
- 懐柔と脅迫
- 善意と悪意
- 甘さと辛さ
- 光と影
対義語
- 一貫性のある
- 誠実な
- 公平な
- 正義感
- 平等
参考URL:
飴と鞭(アメトムチ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
まとめ
「飴と鞭」という言葉は、支配や指導の方法で、甘い扱いをして譲歩する一方で厳しく締めつけることのたとえです。 この言葉は、相手を操作したり、支配したりするようなニュアンスが含まれているため、使い方には注意が必要です。 上記の説明を参考に、ぜひ正しく使ってください。