「パンドラの箱」とは、あらゆる災いのもととなるもののたとえ。
読み方: ぱんどらのはこ
意味:
- あらゆる災いのもととなるもののたとえ。 一度開けてしまうと、取り返しのつかない災いが降り注ぐという意味で使われます。
- 希望だけを残して、災いが地上に広まったというギリシャ神話のエピソードから。
由来:
ギリシャ神話のエピソードによると、プロメテウスという神がゼウスの怒りを買って岩山に囚われていたところ、ゼウスはプロメテウスの弟であるエピメテウスに美しい女性パンドラを与えました。
パンドラには、ゼウスから「決して開けてはいけない」という箱が渡されていました。しかし、好奇心に負けたパンドラは箱を開けてしまい、中からあらゆる災いが地上に飛び出してしまいました。
パンドラが慌てて箱を閉めたところ、箱の中には「希望」だけが残っていました。
使い方:
「パンドラの箱」は、以下のような状況で使われます。
- 何か問題を引き起こす可能性があるものに対して使う。
- 一度始めてしまうと、後戻りができないことや、取り返しのつかないことに対して使う。
- 危険性やリスクを伴うものに対して使う。
例文:
- 新しいシステムを導入することは、パンドラの箱を開けるようなものかもしれない。
- あの噂は、パンドラの箱を開けてしまったような災いを招いた。
- ギャンブルは、パンドラの箱のようなものだ。
注意:
「パンドラの箱」は、ネガティブな意味で使われることが多い表現なので、使う際には注意が必要です。
類義語:
- 禍根
- 禍の元
- 禍の水源
- 禍の種
- 禍の始まり
対義語:
- 福の神
- 福音
- 吉報
- 幸い
- 幸運