「阿鼻叫喚(あびきょうかん)」は、非常に苦しい状況で、泣き叫び声をあげる様子を表す四字熟語です。
語源
- 阿鼻: 仏教における八大地獄の一つで、最も苦しみ深いとされる地獄
- 叫喚: 泣き叫ぶこと
「阿鼻叫喚」は、地獄に落ちた者が責め苦に耐えられずに大声で泣き叫ぶ様子を表現した言葉です。
意味
- 非常に悲惨でむごたらしい状況
- 激しい苦痛や苦しみ
- 助けを求める叫び声
使い方
- 地震の被災地は、阿鼻叫喚の地獄と化していた。
- 負傷兵の叫喚が、戦場を包んでいた。
- 会社の業績悪化により、社員たちは阿鼻叫喚の状況に陥っていた。
例文
火災現場からは、炎と煙、そして被災者たちの阿鼻叫喚の叫び声が聞こえてきた。
この例文では、火災現場の悲惨な状況が、「阿鼻叫喚」という言葉を使って表現されています。
類似表現
- 悲鳴を上げる
- 号泣する
- 悶絶する
- 苦しむ
- 苦悩する
対義語
- 平和
- 静寂
- 安らぎ
- 歓喜
- 喜び
その他
「阿鼻叫喚」という言葉は、文学作品や映画などによく使われます。
また、比喩表現として、日常生活でもよく使われます。
例えば、大勢の人でごった返す場所や、騒々しい場所などを「阿鼻叫喚」と表現することがあります。
「阿鼻叫喚」という言葉は、苦しみや悲しみを強く表現する言葉です。
この言葉を使うときは、状況の深刻さを伝えるために慎重に使うことが大切です。