「コロンブスの卵」は、一見誰でも簡単にできそうに見えたり、思いつきそうだったりするようなことでも、最初に行うのは難しいという意味の慣用句です。
語源
この慣用句の由来には諸説ありますが、最も有名な説は次のとおりです。
15世紀、クリストファー・コロンブスは西回り航路でインドへ到達することを主張しました。しかし、多くの人は彼の主張を信じませんでした。
そこでコロンブスは、ある宴席の場で卵を立ててみせるという奇術を披露しました。卵を立ててみせるのは簡単そうに見えますが、実際にやってみるとなかなかうまくいきません。
コロンブスは卵の先端を少し潰して平らにすることで、簡単に卵を立てることができました。
この逸話から、「コロンブスの卵」という言葉が生まれたと言われています。
意味
- 一見誰でも簡単にできそうに見えたり、思いつきそうだったりするようなことでも、最初に行うのは難しい
- 独創的なアイデアや発見
- 誰も気づかなかった盲点
使い方
- 新しい商品やサービスを開発するのは、コロンブスの卵のようなものです。(Atarashii shōhin ya sābisu o kaihatsu suru no wa, Koronbusu no tamago no yōna mono desu.) - 新しい商品やサービスを開発するのは、コロンブスの卵のようなものです。
- 彼の論文は、コロンブスの卵のような独創的なアイデアに満ちている。(Kare no ronbun wa, Koronbusu no tamago no yōna dochōteki na aidia ni michite iru.) - 彼の論文は、コロンブスの卵のような独創的なアイデアに満ちている。
- 彼女は、誰も気づかなかった盲点に気づき、問題を解決した。(Kanojo wa, dare mo kizukanakatta mōten ni気づき、mondai o kaiketsu shita.) - 彼女は、誰も気づかなかった盲点に気づき、問題を解決した。
例文
- 例文1: この問題は、コロンブスの卵のような簡単な解決策はない。(Kono mondai wa, Koronbusu no tamago no yōna kantan na kaiketsuhō wa nai.) - この問題は、コロンブスの卵のような簡単な解決策はない。
- 例文2: 彼の発明は、コロンブスの卵のような画期的なものでした。(Kare no hatsumei wa, Koronbusu no tamago no yōna kakiteki na mono deshita.) - 彼の発明は、コロンブスの卵のような画期的なものでした。
- 例文3: 彼女は、コロンブスの卵のような視点から問題を分析し、新しい解決策を提案した。(Kanojo wa, Koronbusu no tamago no yōna shitei kara mondai o bunseki shi, atarashii kaiketsuhō o teishō shita.) - 彼女は、コロンブスの卵のような視点から問題を分析し、新しい解決策を提案した。
類似のことわざ
- 女賢くて牛売り損なう
- 嘘も方便
- 智に働けば角が立つ情に棹させば流される
英語表現
英語では、「コロンブスの卵」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- 一見誰でも簡単にできそうに見えたり、思いつきそうだったりするようなことでも、最初に行うのは難しい: It's easy to think up something, but it's hard to do it first.
- 独創的なアイデアや発見: a groundbreaking idea, an original thought
- 誰も気づかなかった盲点: a blind spot, an oversight
その他
「コロンブスの卵」という言葉は、独創性や創造性を表すときに使われることが多いです。
新しいアイデアを生み出すことの難しさを象徴する言葉と言えます。
しかし、あまりにも安易に使ってしまうと、独創性に欠けるという印象を与えてしまう可能性もあるので、状況に合わせて使い分けることが大切です。
参考URL:
コロンブスの卵 - Wikipedia