「勝って兜の緒を締めよ」は、戦いに勝っても油断せず、気を引き締めて用心深く事に当たるようにという戒めの言葉です。
意味
- 戦いに勝っても油断は禁物:戦いに勝利したとしても、慢心せず、敵の反撃や新たな戦いに備えて、常に気を配るべきであるという教訓です。
- 成功しても気を緩めない:物事が順調に進んでいる時こそ、更なる努力を怠らず、気を引き締めて取り組むことが大切であるという教えです。
- 慢心は失敗の元:油断や慢心は、せっかくの成果を無駄にする可能性があることを戒めています。
由来
この言葉の由来は諸説ありますが、一般的には戦国時代の武将・北条氏綱の言葉とされています。氏綱は、数々の戦いで勝利を収めた名将として知られていますが、同時に油断することなく常に警戒を怠らない姿勢でも知られていました。
使い方
「勝って兜の緒を締めよ」は、以下のような場面で使われます。
- テストで良い点を取った後、更なる努力を怠らないように諭すとき
- 仕事で成果を上げた後、慢心せず気を引き締めて取り組むように注意するとき
- スポーツの試合で勝利した後、気を緩めずに次戦に備えるように呼びかける時
類義語
- 驕る者は久しからず
- 栄枯盛衰は世の常
- 油断大敵
- 楽あれば苦あり
- 調子に乗ってはいけない
英語表現
「勝って兜の緒を締めよ」に相当する英語表現としては、以下のようなものがあります。
- Rest on your laurels.
- Don't let up after a victory.
- Pride comes before a fall.
- Never count your chickens before they're hatched.
- Eternal vigilance is the price of liberty.
まとめ
「勝って兜の緒を締めよ」は、戦国時代の武将・北条氏綱の言葉とされる戒めの言葉です。戦いに勝っても油断せず、常に気を引き締めて用心深く事に当たるようにという教訓です。現代においても、仕事や勉強、スポーツなど、様々な場面で役立つ言葉と言えるでしょう。