「世を去る」とは、比喩的な意味では俗世を離れて隠遁すること。
- 死ぬこと
これが最も一般的な意味です。「この世を去る」「あの世に旅立つ」「命果てる」などの表現とほぼ同義です。
例文
- 祖父は昨年、老衰で世を去った。
- 病魔に勝てず、若くして世を去ってしまった。
- 長い間苦しんだ末、ついに世を去った。
- 俗世を離れて隠遁すること
こちらは比喩的な意味であり、必ずしも死を意味するわけではありません。煩悩や俗世の束縛から離れ、山奥などで修行に励んだり、隠居生活を送ったりすることを指します。
例文
- 彼は名利を捨てて、山奥に籠もり世を去った。
- 戦乱を逃れ、世を去って平穏な暮らしを求めた。
- 煩悩を断ち切るために、彼は世を去って修行に励んだ。
その他
「世を去る」という言葉は、「この世の果てへ行く」という意味でも使われることがあります。
例文
- 探検家は、未知の世界を求めて世を去った。
- 彼らは、誰も行ったことのない場所を目指して世を去った。
- 冒険を求めて、彼は世を去って旅立った。
まとめ
「世を去る」という言葉は、主に「死ぬこと」と「俗世を離れて隠遁すること」の2つの意味があります。文脈によって、どちらの意味で使われているのかを判断する必要があります。