「立て板に水」とは、よどみなく、すらすらと話す様子を表すことわざです。「立て板」は、水の流れを遮るために立てた板を指し、「立て板に水」全体で、水が板を伝って勢いよく流れ落ちる様子に例えています。
具体的には、以下のような状況で使われます。
- 政治家が演説で、立て板に水を流すように話す。
- 弁護士が法廷で、立て板に水を流すように弁護する。
- 営業マンが商品を売り込むとき、立て板に水を流すように説明する。
このことわざは、話者の弁舌の巧みさや、話の内容の説得力を強調する際に使われます。
以下のような例があります。
- 社長のスピーチは、立て板に水で、聴衆を魅了した。
- 彼は、立て板に水の弁舌で、クライアントを契約にこぎつけた。
- 彼女の説明は、立て板に水で、とても分かりやすかった。
「立て板に水」は、ポジティブな意味合いを持つことわざですが、内容が伴っていないおしゃべりという意味で使われることもあります。
類義語
- 口八丁舌二枚(くちはちょうぜつにまい)
- 滑舌がよい(かつぜつがよい)
- 流暢(りゅうちょう)
- 雄弁(ゆうべん)
- 滔々雄弁(とうとうゆうべん)
英語表現
- be as smooth as silk
- have the gift of the gab
- be silver-tongued
- be articulate
- be fluent
「立て板に水」は、日本語ならではの表現力豊かなことわざです。状況に合わせて、適切な言葉を選んで使ってみましょう。