「垂涎の的」とは、非常に欲しくてたまらないものという意味の四字熟語です。
読み方
- すいぜんてき
語源
- 中国の古典『史記』の「項羽本紀」から
意味
「垂涎」は、よだれを垂らすほど欲しがること、「的」は、目標となるものという意味です。「垂涎の的」は、見ているだけでよだれが垂らしそうになるほど、強く欲しがるものを表します。
使い方
「垂涎の的」は、以下のような場面で用いられます。
- 非常に魅力的な物や人が現れたとき
- どうしても手に入れたいものがあるとき
- 強い憧れの対象があるとき
例文
- 新しいゲーム機は、子供たちにとって垂涎の的だ。
- 彼女は、彼の才能に嫉妬するほど、垂涎の的だった。
- 長年の夢だった家を、ついに手に入れ、垂涎の的を達成した。
類義語
- 喉から手が出るほど欲しい
- 夢寐以求
- 念願
- 憧憬
- 羨望
対義語
- 無関心
- 無欲
- 冷淡
- 無感動
- 無味乾燥
英語表現
- be the object of desire
- be coveted
- be highly desirable
- be lusted after
- be yearned for
注意点
「垂涎の的」は、ポジティブな意味で使われることが多いですが、妬みや嫉妬などのネガティブな感情を伴う場合もあります。
補足
「垂涎の的」は、文学作品でもよく用いられる表現です。