一つ穴の狢

【漢字】一つ穴の狢
【読み】ひとつあなのむじな
【意味】タヌキやアナグマをまとめてむじなと呼ぶ。タヌキは自分で穴を掘らず、アナグマの古巣に棲みつくことから、品格に欠けた同じ仲間。悪事を働く者を軽視して言う。
【例文1】責任転嫁で一つ穴の狢だ。
【例文2】ここは一つ穴の狢の溜まり場だ。
【例文3】詐欺師は一つ穴の狢だ。

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一つ穴の狢の言葉の意味と使い方

一つ穴の狢(ムジナ)と言う言葉ですが、一見すると異なっている様に見える物でも、実は同類で有ったり同じ様な考え方を持った仲間で有ったりする事の例えとして使われる言葉です。この言葉は「同類の悪い人」と言う悪い表現で使われる言葉ですので、使う相手や使う場所を良く考え注意しておく事が大切です。同類意味を持つ言葉としては、慣れ合いになる、五十歩百歩、同類、共犯者、同罪、臭い仲等が有りますが、いずれの言葉もその言葉を使う相手の事を悪く表現しております。具体的な言葉の使われ方としては次の様な例が上げられます。
「結局綺麗事を言っている彼も一つ穴の狢って事だよ。金儲けが目的さ」や「天下りでやってきた今度の偉い方々は結局一つ穴の狢だよ。皆偉そうに話しているけれど自分達の保身が大事なんだ」等と使われたりしております。この様に「一つ穴」は、会社で有ったり何らかの組織の例えであり、「狢」はそこで働く人達を表している言葉になります。間違えた使い方としては、話相手に対して敬意を示す際には使ってはいけません。例えば相手が教師、私も教師である場合等は、相手に敬意を示し会話をしているので「一つ穴の狢」の言葉を使ってはいけません。