面の皮が厚い

【漢字】面の皮が厚い
【読み】つらのかわがあつい
【意味】恥を恥とも思わない図々しい者。
【例文1】彼は面の皮が厚く、見てるこっちまで恥ずかしい。
【例文2】面の皮が厚いのは周知している。
【例文3】面の皮が厚いと気づいてすらいない。

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面の皮が厚いやつ

面の皮が厚いとは、よく言ったものだなと思います。
顔の皮膚が分厚く表情に乏しいってイメージですよね。意味としては、ずうずうしいや厚かましい恥を知らないといった風にあまりいいように使われる言葉ではないです。
面の皮が厚いと聞くと私は政治家が思い起こされます。
何か問題があったりしたときに「記憶にございません」という政治家を面の皮が厚いなと思っている人は私だけではなく多いの人がいるのではないでしょうか。
記憶にないはずがないでしょうって感じですね。
高学歴だったり学力には自信がある人たちが多いので、そんなに記憶力が悪いわけがないのにと思っちゃいますね。
面の皮が厚いですね。
逆に、面の皮が厚いっていうのがいい方向に使われる場面もあります。
何か新しいことを始めたりする場合、人に批判されることは多いです。
それは、偉人達の伝記を読むと思うのですが、やっぱりどんなにたくさんの人たちに白い目で見られても自分の信念にのっとって偉業をやり遂げるためにはある程度打たれ強い心というか面の皮が厚いほうがいいのかもしれないです。
なかなか難しいですが人の目ばかり気にするわけでもなく、傲慢になるわけでもなく、そのバランスが人って大事なのかなと私は思います。

どれほど面の皮が厚いのか

ずっと以前に派遣社員としてあるガラス工場で働いていたことがあります。
田舎にある工場で、社員半分、派遣社員半分という感じでした。
その派遣会社には様々な国籍の人がいて、日本人、ブラジル人、ペルー人、ベトナム人と変化に富んでいたが、共通しているのはほぼ全員が社員よりもまじめだということでした。
派遣社員の中には遅刻、欠勤、居眠り、さぼりをするような人間もいたが、ごく少数であり、それに比べて社員のほうはひどかったです。
仕事をさぼるだけでなく、自分の分の仕事も派遣社員にまかせていたり、中には隠れて居眠りをしているものまでいました。
このあたりまではしょうがないかと諦めていたのだが、ある日我慢が出来ないことがありました。
ガラスを製造する工場であるから、出来上がった製品をチェックする工程があり、規定に満たないものは不良品として廃棄されることになっています。
この製品チェックが私の仕事でした。
製造数に対して規定を満たしている製品の割合を「歩留まり」と呼んでいたのだが、ある日社員がやってきて「歩留まりが悪いから、もう少しチェックを甘くしろ」と言ってきました。
製品チェックには基準があり、その基準以下のものは廃棄せざるを得ないと言うと、なんだかんだと理屈の通らないことを言ってくるのです。
いうとおりに基準を甘くしたら、チェック担当の私の立場が危うくなるといっても、聞き入れてくれません。
歩留まりが上がれば自分たち社員はそれでいいのだ、とどれほど面の皮が厚いのかと言いたくなることを平気で言ってきます。
らちがあかないので、後日派遣会社の担当を通じて抗議したら、ようやく無理強いしてこなくなったが、担当者によると、チェックを甘くしろといった社員は自分はそんなことは言っていない、自分はいつも品質第一を考えていると言っていたらしいです。面の皮の厚い人間はとことん面の皮が厚いようです。