顔を出す

【漢字】顔を出す
【読み】かおをだす
【意味】参加する。人がいる所を訪問する。
【例文1】結婚式の二次会に顔を出す。
【例文2】仕事が終わって飲み会に顔を出す。
【例文3】ちょっと実家に顔を出す。

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顔を出すのは面子を気にする日本独特の言い回し

顔を出す=ちょっとの間だけ会合に出席する、姿を見せるだけ、隠れたものが見えるという意味の慣用句です。辞書で英語の意味を調べると、まず一つ目に出てくるのは見て字のごとく、誰かの顔が隠れていたのに出てきて見えたという単刀直入意味です。日本語で言う、ちょっとお邪魔してすぐ帰るといった短時間だけ自分がいることを表すような意味はどこにも出てきません。これはまさに、お愛想の文化日本にしかない表現だと思います。顔を出しておかないと面子が悪いから、長くはいたくないけど、長くいるつもりはないけど、ちょっと自分が来たということだけみんなに見てもらって、いなかったわけじゃないことをアピールする非常に便利な表現です。
英語圏の国の人にすると、顔を出すは非常にあいまいな表現で、少し過ごせるならI can stay there for a little bit.とかI can  be there just little bit.とはっきりどのくらいの長さで、しかもできるかできないかが一目瞭然です。日本語の顔を出すは行動としては読んで字のごとくだが、その背景にあるなぜそうなるかには非常に深い含みがあると思います。