熱に浮かされる

【漢字】熱に浮かされる
【読み】ねつにうかされる
【意味】熱にうなされると間違えて多用されているが、正しくは熱に浮かされるである。人の意見も聞き入れず熱中すること。
【例文1】あの人だけはやめとけと言っているのに彼女は熱に浮かされている。
【例文2】ネットの情報だけに熱に浮かされる。
【例文3】洗脳されて熱に浮かされる。

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夢中になって見境が無くなる事

熱に浮かされるとは、高熱で意識がもうろうとする様であったり、あるいは夢中になって見境が無くなる事を言います。ここでよくある間違いが「浮かされる」を「うなされる」とつい言ってしまう事です。うなされるは「魔される」と書き、寝ている時に悪い夢を見てしまって呻き声を上げてしまう様子をうなされるというのであって、熱によってどうこうとは違う様です。熱に浮かされるも幾つか用途があり、高熱の場合は意識がはっきりしない様子なのでわかりやすいいですが、何かに夢中になり見境が無くなるというのは何か違和感と言います。
例えば「彼はスマホ熱に浮かされて、どんどん課金している」と使い方は間違いではないと思いますが、実際そう言っている人を見た事がありませんので、現代的な表現に馴染んでいないのかもしれません。それともう一つが茶などを飲み興奮する様も同様に言うらしいのですが、これに関してはいよいよどのタイミングで使かって良いのか全くわりません。私達に馴染みのある使い方は最初の高熱による意識混濁状態を指すもので、後の二つは知っていても損はない程度の所で納まりそうな意味合いに思えます。もちろん使用されている方が全くいないとは言えませんが、それは極めて希少な方ではないでしょうか。

熱に浮かされていた若い頃

私は若い頃、ある外国の俳優さんにかなりハマっていたことがあります。
また、共通の友人がいたことで、かなり熱に浮かされていたと思います。

ある時、その海外の俳優さんの誕生会を海外で行うことになりました。
すっかりのぼせ上がっていた私は、絶対にその誕生会へ行きたいと思っていました。

私の友人は会社を辞めても、その誕生会に参加すると豪語していました。
その友人もかなり熱に浮かされていたのだと思います。

しかし、私の場合は会社が忙しい時期に当たってしまい、会社を休むことができなくなりました。
何とか上司を説得したのですが、聞き入れてもらえませんでした。

そこで、さらに上の上司に直談判をしましたが、もし休暇を取れば賞与減給というリスクを背負うことになりました。

私はかなり悩みましたし、周りの人たちも「行ってくれば」と言ってくれました。
最終的には私は行くことができずに、止む無くその誕生会を欠席することになりました。

今思うと、なぜあそこまでの情熱があったのだろうと思ってしまいます。
私の中でもっとも熱に浮かされていた時期だったのかもしれません。

このような経験を若い頃にしたこともあり、今ではかなり落ち着いてしまっています。
逆に行きたければ海外に行ける状況ですが、そこまで熱を上げられるほど素敵な俳優さんに出会えていません。