雑魚の魚交じり

【漢字】雑魚の魚交じり
【読み】ざこのととまじり
【意味】大きな魚の群れに雑魚が交じっているたとえから、優れた者の中に能力や実力が劣っている者が交じっている時に言う。
【例文1】雑魚の魚交じりでこのグループにはついていけないよ。
【例文2】なぜ君が選ばれたの?雑魚の魚交じりだね。
【例文3】雑魚の魚交じりが意地を発揮するきっかけとなる。

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居場所がない?「雑魚の魚交じり」

「雑魚の魚交じり」とは大物の中に小物が混ざってる、必要とされる能力に見合わない地位にいること意味します。私はこの言葉を聞いた時に残酷だと思いました。小物と呼ばれる方は好きでその場所にいたら自業自得ですが、無理やりその優秀な集団に放り込まれてしまう小物もいるのです。
いう所の「場違い」を表す言葉ではないでしょうか。わざわざ「あいつは雑魚の魚交じりみたいだ」と使わないですよね。「場違い」をもっと丁寧に表現して、もっと馬鹿にしたような意味として聞こえてしまいます。
優秀な集団に小物が混ざっている経験は私にもあります。社会人の時に会社には優秀な方ばかりで、自分は失敗ばかりしていました。先輩社員や上司からは「優秀な集団に一人場違いな奴がいる」とよく言われてしまいました。
必死に優秀になろうとして仕事に取組みましたが、周りばかり見て失敗を続けてしまいます。しまいには「辞めたら、この仕事」とキツク叱咤され、精神的にも厳しかったです。
「雑魚の魚交じり」は自分の居場所が無くなる可能性があると思います。ましてや望んでいないのに優秀すぎる集団に入ってしまうと能力の無さに絶望しました。ですが、自分を高めるために、わざとそのような集団に入ることも一つの方法ですね。

「雑魚の魚交じり」の語源や由来

「雑魚の魚交じり」ということわざはあまり聞き慣れないことわざですよね。あまり聞き慣れないこのことわざの意味は、大物の中に小物が混じっていること。もしくは、能力にふさわしくない地位にいることのたとえです。類義語として、「目高も魚のうち」(めだかもととのうち)があります。

「雑魚の魚交じり」の「雑魚」は、つまらない魚、大したことのない小さな魚という意味で、「魚」は、大きな魚の意味です。ちなみに「雑魚の魚交じり」の「魚」の読み方は、「さかな」や「うお」ではなく、「とと」と読みます。つまり、「雑魚の魚交じり」の意味である大物の中に小物が混じっているという意味は、大きな魚である「魚」(とと)の中に、小さく、大したことのない魚である「雑魚」が混じっていることからのたとえなのです。

よく日常生活で、この「雑魚の魚交じり」のような光景を目の当たりにしたりしますよね。例えば、職場で優秀なプロジェクトメンバーの中に、客観的にみてもどうしても能力が劣っていると感じたり、その能力にふさわしくない人が混ざっていることがありますよね。こういう納得いかないことがあるのはしょうがないと思うのですが、適切な審査を行ってほしいと思いますよね。