幽霊の正体見たり枯れ尾花

【漢字】幽霊の正体見たり枯れ尾花
【読み】ゆうれいのしょうたいかれおばな
【意味】馬の尻尾がススキに似ていることから、怖い怖いと思っていると、何でもないススキまでもが幽霊に見えて恐ろしくなるもの。
【例文1】心霊スポットは影までもが幽霊の正体見たり枯れ尾花。
【例文2】女性の夜道の一人歩きは木までもが幽霊の正体見たり枯れ尾花。
【例文3】ホラー映画を見たせいか物音が幽霊の正体見たり枯れ尾花。

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幽霊の正体見たり枯れ尾花

あまりにも怖がりな人が恐怖のあまり身近に咲いている花さえも幽霊の顔に見えてしまう状況に陥る様子をさします。平常心の時であれば錯覚を見る事はまず無いと思いますが、怖がりな人だと普通の人にとってどうという状況でないと思える場合でも簡単に恐怖心に支配されてしまい、有りもしない物が有る様に見え、居もしない何かを居ると思い込んでしまいその考えから抜け出せなくなります。本人だけの問題で済むのであれば良いのですが、そういう方は周りの人達に時々手を焼く程の大事に状況を悪化させてしまう事があります。もちろん当人は恐怖心からそうなっているだけで決して悪気など有りはしません。それだけに迂闊な言葉や心無い発言をしてしまうと益々怯えさせてしまう可能性が高くなります。
そうした状況を解決する方法として御伽話では怖がりな夫を夜に妻が外に呼び出し、夫の顔に枯れ尾花を近付け一旦怖がらせた後、本当の事を教え夫は自分はこんな花を今までお化けだと怯えていたのかと心底反省し、それ以降は怖がる事をしなくなるのです。その出来事を後に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という様になった訳です。まあ現実はそんなに上手く行かない事も多いですが、思い込みに捕われた人にはどこかで何かしらの解決に向けた手を講じる必要があると思います。それが「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と言える程のアイデアであれば申し分ないのですが。