見ざる聞かざる言わざる

【漢字】見ざる聞かざる言わざる
【読み】みざるきかざるいわざる
【意味】日光東照宮にある三猿がそれぞれ目・耳・口をふさいでいる。幼いうちは純真で周囲の影響を受けやすいもので、悪い事は見ない聞かない言わないの教育をしておけば、いつでも正しい判断ができるようになるもの。
【例文1】見ざる聞かざる言わざるの子育てをする。
【例文2】見ざる聞かざる言わざるをお手本にする。
【例文3】深夜の行動は教育に悪い。見ざる聞かざる言わざるだ。

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見ざる聞かざる言わざる、猿になってどうするの

日光東照宮にある三匹の猿の木彫りは「見ざる聞かざる言わざる」を身をもって表現していますが、意味は二通り考えられるようです。
一つは、子どものうちは悪いことを見たり聞いたり話したりするものではない、という意味です。
素行の悪い人間と深く関わらないよう注意することは出来そうですが、完全な純粋培養教育が可能とも思えませんし意味があるとも思えません。
反面教師という言葉があるくらいに、何がどのようなに悪いことなのかを具体的に見聞きしたほうが単純に納得できそうです。
教科書に記述された昔話や創作でもショッキングな描写はありますが、現物とは差が大きいように思えます。
実社会に出てから、いきなり本物の悪意と対峙する状況になってもまともに対応できないでしょう。
悪意に慣れろとは言いませんが、尻込みするような情けない人間などには育って欲しくないものです。
もう一つは、余計な事を見たり聞いたり話したりすると巻き込まれかねないので避けるように、という意味です。
真正面から悪と取っ組み合いの大喧嘩をして刺し違えてでも倒すことなど、誰も期待していませんし強要もされないです。
目の前の悪行を見て見ぬふりをし、悪を非難する声を聞かなかったことにし、その非道に対して口をつぐむようでは正しい社会など望むべくもありません。
実際には、猿知恵を働かせて当たり障りのない行動しかできない猿ばかりというのが今の社会です。