牽強付(附)会

【漢字】牽強付(附)会
【読み】けんきょうふかい
【意味】牛にひもを付けて強引に引っ張ることから、自分都合のいいように強引に理屈をつける。
【例文1】彼の牽強付会な言動はいつもの事だ。
【例文2】上司の発言は牽強付会だ。
【例文3】牽強付会な意見に不満を抱く。

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牽強付(附)会をすすんで使ってみよう。

牽強付会とは四字熟語の一つです。「けんきょうふかい」と読みます。
「牽強」とは、本来ウシは荷車を運んだり、畑を耕するのが主流でしたが、その役割を果たさず、道端で動かない牛を人間が強引に動かすさまの事をいいます。「付会」とはまとまりのないものを強引に1つにしてしまう事を言うようです。
この4つの文字をもじって「何か都合が悪い時に、むりやりに名目を立てたり、事を収めていく事」を意味します。
例文としては、「今日の会議での君の発言は、少し牽強付会だったと思う」や「あなたの意見は牽強付会だった」としようします。普段聞きなれない言葉なので、調べてみるととても楽しいです。4つの文字から伝わる、歴史的背景や、使い方による言い回し方を考えるのはとても面白いです。特に「牽強」は牛が畑作業をしていた光景を考えると当時の時代を感じさせられます。普段の生活でも話を強引にこじつけて、まとめようとする場合がある時には、この言葉を思い出して使ってみるといいと思います。4字熟語の意味を知りながら使うと言葉が楽しくなるでしょう。

意外と簡単な「牽強付会」の使い方

皆様は牽強付会という四字熟語を聞いたことがありますか?
漢検準一級レベルの難読四字熟語ではあるものの、
道理に合わないことを自らの都合の良いように理屈をこじつけるという、意味は至ってシンプルなものです。
似たような意味で我田引水という四字熟語も存在しますが、こちらは自分勝手に利益を得ようというニュアンスが強いため、
政治家などが自身の不祥事を訴求された際に無理がある言い訳を指す際の四字熟語は牽強付会が適していると言えます。

何よりも牽強付会な事案には普段生活する上で大半の皆さんが遭遇しているはずです。
例えば、会社の業績発表に際し不都合なデータは隠蔽していたということが発覚した時に、
記者会見で苦し紛れに責任逃れを繰り返す企業の社長に対してはまさに「牽強付会な社長である」と言えます。
更に身近な例を挙げれば、猫型ロボットが活躍する某人気アニメに出てくるガキ大将が主人公らに対して相手の都合も考えず、
草野球への参加を押しつけるというのは、上記に挙げた不祥事の事案よりもインパクトは弱いですが、れっきとした牽強付会の一例であると言えます。

最後にまとめると、利益を享受するというよりは責任逃れをするために理屈をごたごた並べているという場面にふさわしい四字熟語が牽強付会と言えます。
今後、皆さんが不都合な場面に遭遇した際には、相手が牽強付会を押しつけてきてはいないか疑ってみるのはいかがでしょうか?

「牽強付会」の意味を知って正しく使おう

「牽強付会(牽強附会とも書く)」は「けんきょうふかい」と読み、自分にとって都合がいいように無理やり理屈をこじつけることを意味します。
牽強附会の牽は、牽引の牽でもあり、「ひっぱる」という意味があります。そこから、「牽強」は強く無理に引っ張ること、つまり道理に合わないことを無理矢理ねじまげることを意味するようになりました。
用例ですが、意味からも取って分かる通り、ネガティブな意味、または謙遜する場面で使われることが多いようです。「牽強付会のようで恐縮だが…」「推理が全体的に牽強付会であるのはいただけないが…」「こんな解釈は牽強付会と言っていいだろう」「それにしても今回の案ほど牽強付会なものは今まで見たことがない」といった具合です。もし相手の言っていることが屁理屈だな、こじつけに過ぎないな、と感じた時には、「牽強付会な意見だな」と言うことができますし、逆に相手の意見に角を立てないよう違う解釈を提案したい時には「牽強付会かもしれませんが、手前はこう考えておりまして…」と切り出すのもいいかもしれません。フォーマルな文書で使用すると文章のレベルが上がって見えるかもしれませんね。
ただ、あまり相手をけなす意味でこの言葉を使うと印象が悪くなってしまい、逆に「そういう貴方の方が牽強付会だ!」と思われてしまうかもしれません。使用する時と場合はしっかり見極めて行きたいものです。