お株を奪う

【漢字】お株を奪う
【読み】おかぶをうばう
【意味】他の人が得意とする事を簡単にやってのける。
【例文1】新入社員が、先輩より習得が早くお株を奪う。
【例文2】2ヶ月かかって習得した技を後輩が1ヶ月でお株を奪う。
【例文3】料理教室で生徒がお株を奪う。

お株を奪うをテーマにした記事

人が得意とする分野の物事を真似てその人よりも上手を取る事

意味が異なりその人が得意とする分野の物事を真似てその人よりも上手を取る事を意味しています。

私が思うに株という言葉はその人の面子や評判的な意味合いがあり、その株を奪う訳ですから奪われた側はなんだか少しプライドが傷つきますよね。

この事柄を自分の経験に当てはめると自分が先にやっていた習い事に友人を紹介し数ヶ月後にはその友人の方が自分より上達している事がありなんだかヘコんだ経験があります。

なんだか先に物事を始めたにも関わらず後から来た人に先を越されると面子が潰された気分になってしまいます。

しかし、私は逆の立場も経験したことがありその後、人間関係がギクシャクならないかその時は冷や冷やしていました。

お株を奪うって言葉はお株と言う丁寧な言葉で相手を立てながらも密かにその株を奪おうとしている人の腹黒ささえ感じるなとも思います。

ただ、人の数ほど個人の能力に差は生じて当たり前だとも思うので誰しも物事は先に始めた人が上手いとは限らないと言う考えも少々あります。

私のお株を奪う妻

私は以前から料理をするのが趣味で、休みの日や妻の体調が悪い時など料理を作っています。今では様々なレパートリーがありますが、中でも1番得意とする料理は唐揚げです。
私が作る唐揚げにはこだわりがあり、コンビニや揚げ物屋、飲食店などで食べて研究し長い間試行錯誤しながら、ようやく作りあげた唐揚げです。研究した内容は、肉をどのようにねかすと柔らかくなるかや、調味料の種類、鶏肉の種類などです。
家族から好評で、唐揚げ専門店のお株を奪う味と自画自賛していました。それだけに、夕飯何作る?と聞いたら必ず唐揚げと言われ、他のメニューのリクエストはまずありません。裏を返せば、他のメニューはあまり美味しくないということかもしれません。
ある日、妻が唐揚げを作るというので、少し上から目線でアドバイスをして、心の中では私の唐揚げは越せないと思っていました。作り方は私のやり方とかなり違いがあり、ベースになる鶏肉も部位が違うものでした。
完成後試食をしたら、びっくりする程の美味しさで家族全員が大満足でした。私の作る唐揚げを遥かに上回る味に、私のお株を奪う妻だと思い作り方を教えてもらいました。教わった作り方でやっても、味に差が出るので揚げ方も大切だと感じています。