禍を転じて福となす

【漢字】禍を転じて福となす
【読み】わざわいをてんじてふくとなす
【意味】災いをうまく利用して好機に変えること。
【例文1】商品のクレームを改良して禍を転じて福となす。
【例文2】ダイエットに成功して女性にモテ出してまさに禍を転じて福となす。
【例文3】健康診断に引っ掛かり食の改善をして禍を転じて福となす。

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禍を転じて福となす

禍を転じて福となすという言葉がぴったりあてはまるような経験は、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。わたしの場合、旅行先で「禍を転じて福となす」という言葉がふさわしい、ラッキー体験をしたことがあります。
一人旅で沖縄に行き、3日間泊まる予約をしていたホテルにチェックインしたときのことです。予約サイトを通じて禁煙の部屋の予約をしていたのですが、ホテル側の確認ミスだったのか、禁煙の部屋を連泊で確保することができなくなってしまったと、フロントで伝えられました。1泊ごとに部屋を変わるのは少し面倒ではありましたが、フロントの方も謝ってくださっているし、ホテル側のミスなので追加料金はいらないとのことでしたので、まあ仕方ないなと思ってそのままチェックインの手続きをお願いして、その日は予約していた通りの部屋に宿泊しました。
2泊目の夜、ホテルに戻ってきて荷物を移動させるためエレベーターに乗ると、なんと用意されていたのは最上階で本来ならとても泊まれない値段の部屋でした。中に入るとダブルベッドがあり、さらには窓いっぱいに沖縄のビーチが見えているのです!ホテルのミスのおかげで、逆に一生の思い出ができました。

禍を転じて福と為す!ピンチをチャンスに変える方法

「禍を転じて福と為す」カッコイイ諺です。禍福は糾える縄の如しと言いますよね。良いことと悪いことは対極にあるものではなくていつも一対になっています。大きな幸せがあった時にはその分だけ悪いことが起こると言われています。平均してプラマイゼロになるように人生は出来ているのですね。
ピンチをチャンスに変える、失敗は成功のもとなどこの逆説的な諺は沢山あります。それだけそのようなシチュエーションは身の回りにあるという事です。何かの発明秘話にもこの失敗が成功になった例がたくさんあります。
文房具の付箋の発明もその一つです。接着剤メーカーの研究員が強い接着剤の開発に失敗して、しっかりと接着できるけれど簡単に剥がれる物を作ってしまいました。きれいに剥がれるし、あとも残りません。そこからヒントをえてこの接着剤をつかったポストイット、付箋の発明に至りました。まさに禍を転じて福と為すですね。
しかしこの研究員のすごいところは失敗した接着剤を捨てなかったことです。これは「何かに使えるのではないか?」と直観的に思ってキープしておいたそうです。禍は必ず転じて福となるわけではないのですね。この禍は福に変わるのではないか?という直観、センスも大切だと思います。