先んずれば人を制す

【漢字】先んずれば人を制す
【読み】さきんずればひとをせいす
【意味】人より先に行動すれば、相手より有利に進むこと。
【例文1】先んずれば人を制すで、先に1点取って流れに乗ろう。
【例文2】作戦を立てて先んずれば人を制す。
【例文3】1年前から計画を立てて先んずれば人を制す。

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先んずれば人を制すの話

先んずれば人を制す。口にしてみると語呂合いだけでもかっこいいですよね。このかっこいい言葉について、少しお話ししたいと思います。
先んずれば人を制すの出典を知っているでしょうか。「史記」の項羽本紀というお話の中に、吾聞く、先んずれば即ち人を制し、遅れれば即ち人のせいする所と為る、という一節があります。ここから来ている言葉なんですね。
意味は言葉のとおりです。先にことを行えば有利だし、反対に後からスタートを切るとその分不利だということです。
ちょっと考えてみるだけで確かにこの言葉の意味がまさしくその通りだということがわかります。先手は万手とも言いますし、先に動いた方が後発組よりもアドバンテージが取れるのは明白ですよね。
何か勝負事に挑もうと自分を奮い立たせるときに、この言葉を思い出すのも悪くないと思います。率先した行動が大事な時って確かにありますからね、ケースバイケースですが。
最近よく話題にのぼる政治の話なんかを聞いていても、ああいう外交の駆け引きやら国の情勢やらに注力する人たちはまさに周りよりも2手3手先を読むのが重要ですから、先んずれば人を制すの精神で働いているんだろうなと思います。頭のいい人にとって必要条件なのかも知れませんね。