みこしを上げる

【漢字】みこしを上げる
【読み】みこしをあげる
【意味】ようやく行動に取り掛かること。
【例文1】雑談の尽きたところで家事にみこしを上げる。
【例文2】そろそろみこしを上げないと日が暮れる。
【例文3】なかなか決まらず役員立候補にみこしを上げる。

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「みこしを上げる」の由来は神様の乗り物

「みこしを上げる」は漢字で「御輿を上げる」と書き「腰を上げる」「立ち上がる」「仕事に取りかかる」こと意味しそれまで座り込んでいた人が立ち上がることのたとえや動こうとしなかった人が行動を起こして仕事に取りかかることとして使われます。「みこし」とは神祭・祭礼などで神霊の乗り物とされ多くは黒い漆塗りの木製で四角形や六角形・八角形の形をしており屋根の上には鳳凰や葱花などを飾られ台に二本の棒を貫き大勢で運ぶ「輿」、日本人なら誰でもよく知っているお祭りのときに担がれる御神輿のことです。「みこし」の「輿」の語源は「越し」の意味と考えられています。もともと「輿」は「玉の輿」という言葉があるように貴人を運ぶ乗り物「御輿」のことでしたが、平安中期頃から怨霊信仰が盛んとなり神霊を運ぶ乗り物として「御」の代わりに「神」の字を用いた「神輿」が使われるようになったそうです。「輿」と「腰」をかけて「みこしを上げる」と「みこしを据える」などと使われるようになりました。立ち上がるときや仕事に取りかかるときによく使う「腰を上げる」や「重い腰を上げる」はもともとこの「みこしを上げる」から来ています。四字熟語やことわざは語源や由来を知るとなるほどと納得するものが多いです。