後生畏るべし

【漢字】後生畏るべし
【読み】こうせいおそるべし
【意味】自分より後から生まれてきた者は、若くて気力もあり将来への可能性を秘めており、いかなる力量を発揮するかわからない、おそるべきのものであるとの戒め。
【例文1】入社1年の彼は優秀で後生畏るべし。
【例文2】社長が後生畏るべしとあいさつを述べる。
【例文3】後生畏るべしだから気を抜くな。

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後生畏るべし、まさに後出しジャンケンのごとし

一般社会での問題提起は、何が正解なのか皆目検討がつかないので誰か智恵を出してくださいといった感じで出されます。
予測がつかない変動をし続ける社会情勢が回答をいっそう困難なものにし、紆余曲折を経て正解と判ぜられるのは事が収束してからです。
立ち止まって正解が公表されるまで待つわけにもいかず、間違っていることも覚悟しても進むしかありません。
時間と労力を投入して間違っていることに気がつき元来た道を逆戻りなど珍しいことではないです。
成功と失敗をいくつも積み上げてようやく中堅と呼ばれる地位までたどり着いたとしましょう。
当たり前ですが、年齢を重ねれば退職する人もいて、補充人員として新人が入ってきます。
過去の知識に新しい技術を上乗せし気力体力とも充実した頼もしい…同じ職場にいるライバルです。
過去の失敗は華麗に回避し、「既にそれは見た」とドヤ顔をするアニメのキャラクターを思い起こさせます。
ひと昔前であれば、先人から伝えられ苦労して習得した技術や、試行錯誤の結果に新しく編み出した智恵は秘匿されて当然でした。
今の世の中では年功序列などお構いなしに知識や技術を貪りつくせる環境があります。
効率よい教育を受けた新人が優れているのは、ある意味ズルイ気もしますが文句を言うのも筋違いです。

後生畏るべし、出藍の誉れの言葉のとおり、面倒なしがらみも遠慮もない若者が年長者に追いつき追い越そうとする姿勢は頼もしい脅威です。