要領を得ない

【漢字】要領を得ない
【読み】ようりょうをえない
【意味】要点がはっきりしない。
【例文1】開発担当者の要領を得ない説明不足で、近隣住民は困惑している。
【例文2】塾の講師の授業は要領を得ない教え方でわかりづらい。
【例文3】話が長すぎて要領を得ない。

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「要領を得ない」ことで付いた苗字とは

「要領を得ない」とは要点がわからない、主だったところがどこかわからないことを指します。
歴史を習うと現代とあまりに違い、なんでこんなことがと要領を得ないことがありますよね。例えば源頼朝が千葉県の安房郡(南房総市)に船で敗走して、海を渡ってきたとき、自分の世話をしてくれた村人に恩義を感じ、「安房一国をやろう」と言うと、村人は「粟一石」と勘違いしてしまい、「粟一石よりも苗字を下さい」と頼み、「そうか、ばかな奴だ」と頼朝がつぶやいたのを「左右加(そうか)」「馬賀(まが)」という苗字にしたという逸話が今も残っています。
源頼朝にすれば、村人が勘違いをしているとは思いもよらなかったでしょうから、「要領を得ないことだなあ」と感じたのかもしれません。でも、見知らぬ武将の世話をしただけで、一介の村人が、国をひとつもらえるなどと考えも及ばないではありませんか。もちろん、歴史上でも有名な人物に苗字を賜ることなど滅多にないことで、どんなにか誇らしく名誉なことかと想像は付きますが、源頼朝も、もう少し凝った苗字とか、縁起の良さそうな苗字を改めて授けてあげれば良かったのではと考えてしまいます。千葉県にはこのような頼朝伝説が結構各地に面白い逸話や地名として残っています。