明暗を分ける

【漢字】明暗を分ける
【読み】めいあんをわける
【意味】勝負の勝ち負けや合否がはっきり決まる。
【例文1】友人と同じ職種に就いたが、彼の方が大成功した。明暗を分けたのは都会に配属されたからだ。
【例文2】墜落時の座席が明暗を分ける。
【例文3】採用試験で明暗を分けたのは彼女の笑顔だった。

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明暗を分けるの意味と使い方

明暗をわけるの言葉の意味ですが、勝負事や仕事等の勝ち負け、成否、良し悪し等がはっきり決着した時に用いる言葉です。
「明;めい」が勝負事の勝ちや、仕事の成功などの良い意味の言葉として引用され、「暗;あん」はその反対で、勝負事の負けや、仕事等の失敗等の悪い意味の言葉として引用されます。その2文字に「わける」と言う言葉を付け加え、ある時点での判断によって勝負の勝ち負け、仕事の成功失敗が決まった時等に用いられる言葉です。具体的な使用例としては、野球の試合等では「あの1球がこの試合の明暗をわけた」や仕事の上では、「あの時の判断がこの事業の明暗をわけた」等と使用します。同じ様な意味の言葉としては、「命運、挫折、陰と陽、良い面と悪い面」等の言葉があり、これらの言葉が使われる時の状況はほぼ同じ様な局面や意味合いの時に使用されます。この言葉を使用する時のポイントは「ある時点」や「ある起点」の時に判断を行っていると言う点です。その時の判断が自分や関係する人達にとって良い方向に行ったのか、又は逆に悪い方向に行ってしまったのかを意味しており、その時に判断が正しかったか、間違えていたのかの判断材料になると言う事になります。

明暗を分ける決断

彼は自分が何を目指しているかわからなくなった。今やっている仕事は自分に合っているだろうか。こんな生ぬるい世界で一生やっていくのだろうか。なんとなく仕事に行き、なんとなく過ごす日々に嫌気がさしてきた。
彼は仕事をやめる決断をした。この決断は彼と彼の職場にとって明暗を分けるものとなった。同じことの繰り返しだと感じ仕事をしていた彼の実力は、職場にとっては大きな影響を与えるもの。一つひとつ丁寧に確実に取り組む彼の姿勢は、周囲の人たちにも刺激を与えていた。また、着々と功績を残していったのも彼の取り組みのおかげであった。そんな彼が職場をやめてしまうこと、それは大きなダメージだった。職場を支えたいた彼の努めを他でカバーできるのだろうかと、社長は思った。彼を一生懸命止めたが、彼の決断は固く、引き止めることはできなかった。社長は渋々了承した。
彼にとって、退職というのは人生を賭ける大きな決断だったわけだが、彼は仕事をやめることで自分が今何をしたいのか将来のためにはどのように生きていけばいいか自分なりにゆっくり考え、転職に向けて動くことができた。そして、彼は新天地でも自身の強みを生かし新しいスキルを身につけた。新天地での彼はとてもキラキラしていた。