下手の考え休むに似たり

【漢字】下手の考え休むに似たり
【読み】へたのかんがえやすむににたり
【意味】良い考えも浮かばないのに長く考え込むのは休んでいるようなもので、時間の無駄ということ。
【例文1】いくら考えても下手の考え休むに似たりだから諦める。
【例文2】下手の考え休むに似たりで今日のところはもう寝る。
【例文3】下手の考え休むに似たりだから明日考えよう。

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下手の考え休むに似たりって、多少は考えてくださいよ

確かに良い策が思いつかないまま考え迷っていては物事は進みませんが、軽率で猪突猛進して成功するなら苦労しないのです。
この言葉を自分が所属する組織の上司が使い始めた日にはたまったものではありません。
乾坤一擲や一か八かは追い詰められた状態で行き場を失ったものが破れかぶれでとる下策です。
リスクを恐れず実行しようとか、いかにも前向きな行動に思われそうですが「リスク管理能力がありません」と言っているのと大差ありません。
地味な積み重ねを一気に追い抜けるほど世間は甘くなく、賭けに出るような愚者の末路はパチンコ屋などで呆けている方々で十分です。
博打がしたいならば自分の財布だけでやっていただきたいということです。
それでいて失敗すると、良くて連帯責任、最悪の場合は「なぜ止めなかったのか」と糾弾されることすらあります。
暴走する前に良案をひねり出し献策しても、採用した上司の手柄になりほとんど評価されることなどないです。
苦労が報われない絶望的な状況をなげくことは、まさに下手の考えに相当するのかもしれません。
下手の考え休むにしかずという言葉もあるそうで、これも同じような意味らしい。
休むついでに、対義語をつくるとすれば何だろうと考えましたが、「上手な行動は労働」とかガッカリするような文言しか思いつきませんでした。
ちゃんとした休養が必要と思われます(自己分析)。

下手の考え休むに似たりという方が会社には沢山いらっしゃいます

下手の考え休むに似たり、という言葉が当てはまる方が会社には沢山います。
よい考えが浮かばないのに、ひたすら時間だけを費やしてしまうことを意味しますが、このような方が会社には沢山いらっしゃいませんか。
そして、このような方が仕事のふりをし、残業代を稼いでしまうという、会社にとってはまさに負のスパイラルモデルです。
もしも、考えが浮かばないのであれば、なぜ他の人へ相談しないのか、甚だ疑問に感じる場面があります。
このような、相談もせずに一人で考える方は年代問わずいらっしゃいますが、特に中堅からベテランに多くあります。
その背景としては、仕事のスタイルを変えたくないという考えから、非常に視野が狭いことが災いし、狭い視野で物事を考えてしまうため、結論が出にくいことがしばしばあります。
さらに、上司はこうあるべきという考えで、他の人へ相談することにプライドを許さないという、偏屈な考えもあると思います。
私の場合、部下がいますが、部下は新しい考え方や視野を持っていると考えていますので、部下に相談することが多いです。そしてみんなで考え、成果を出したらみんなで喜ぶというスタイルを貫いています。
さらに考えが浮かばない場合は、その場でケリをつけたり、翌朝にもう一度考えることにしています。
そうすると、寝ている時に頭が整理され、翌朝に妙案が思いつくことは沢山あります。