猫の首に鈴を付ける

【漢字】猫の首に鈴を付ける
【読み】ねこのくびにすずをつける
【意味】猫がネズミに近づいて来た時にすぐに逃げられるように猫に鈴を付けようとするが、誰が実行するのか決まらないというイソップ物語から、良い案だが、いざ実行となると決まらないこと。
【例文1】社長のカツラがズレたまま出かけようとしている...!誰が猫の首に鈴を付ける?!
【例文2】同窓会したいね。でも誰が猫の首に鈴を付けて幹事する?
【例文3】海外旅行行きたいね。しかし旅費が猫の首に鈴を付ける。

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猫の首に鈴を付けるとは何か

今回は猫の首に鈴を付けると言う言葉を解説したいと思います。意味は思いつきは良いが、実現の見通しが無いことです。語源を説明します。ネズミ達が頻繁に猫に捕まってしまうので、何か解決策はないかと会議を開きました。すると一匹が、猫の首に鈴を付けて鈴の音がしたら逃げれば良いのでは、と言いだしそれは良い案だと決まりました。では誰が肝心の鈴を付けるのか、ということになるとそんな危険な仕事を引き受ける勇気ある鼠は現れませんでした、という流れからです。
この鼠と猫のお話は寓話であり、そこからこの言葉と意味が生まれたようです。動物達の姿を借りて普遍的な人間の典型を描いた作品から言葉が生まれる事もあると実感させられます。猫の首に鈴というこの例えを実際に使ってみても、使われた側はピンとこないことが多いのではと思います。あまり認知されていないけれども、覚えておくと良いでしょう。こんな短い諺にストーリーが含まれており、意味を持たせるなんて日本語も中々奥が深いです。この言葉を知っていて、何か集団の内に自分がいる時に行動を迫られたなら、教訓を活かして思い切った選択が出来るかも知れません。折角学んだ言葉ですから、自分の糧にしたいものです。