慇懃無礼

【漢字】慇懃無礼
【読み】いんぎんぶれい
【意味】言葉や態度があまりにも丁寧だと形式的な受け答えでかえって無礼であること。
【例文1】クレームの電話を入れたが、慇懃無礼な話し方だ。
【例文2】接客のマニュアルが慇懃無礼だ。

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航空会社の対応にいつも感じていた「慇懃無礼

私は旅行会社の添乗員として長く勤めていたので、観光関係の人と接する機会が多くありました。主に海外の添乗をしていたので、航空会社、ホテル、現地の旅行会社、レストラン、お土産屋さんなどとの接点が多かったのですが、何かトラブルがあった時に本当の顔が出てくるもので、海外にホテルなどは、言葉の問題もあるのかも知れませんが、謝罪する時はきちんとホスピタリティを感じる事が多かったものです。おそらく、海外のホテルなどは滅多な事では謝ったりしないので、謝る場面があれば、それはかなり重大なミスであり、心がこもっていたので、素直に受け止められたのだと思います。問題は日系の航空会社、もしくは日系の航空会社がハンドリングしている航空会社の対応で、チェックインに時間がかかったりミスがあったり荷物に破損があった場合でも、明らかに表面上で対応していて、それでいて作り笑顔をバカ丁寧な言葉遣い、いつも頭の中に「慇懃無礼」という熟語が浮かんでいました。いくら丁寧に対応している「風」でも心がこもっているかどうかは、馬鹿じゃないのでわかるものです。私自身もお客さんと対応する時に、丁寧な言葉遣いは必須ですが、慇懃無礼な態度だけはしないようにと心がけていました。

慇懃無礼な態度の上司に閉口

以前、勤務していた職場で人事異動があり、あまり良くない噂の人が上司になりました。
私よりも2つくらい年上だったのですが、最初の挨拶ではかなり低姿勢で言葉も、そこまで丁寧にしなくても良いという口調でした。

私はその言葉使いがあまりにも丁寧過ぎたことから、このような態度は長くは続かないだろうと思っていました。
案の定、少しずつ化けの皮が剥がれたように、慇懃無礼な態度に変わっていきました。

その上司の良くない噂が具体的にどういうものなのかを知らなかったのですが、最初の頃はそのようなそぶりも見せませんでした。

その為、表面だけを見ていた他の人は、「噂のような人ではなくて良い人だ」と言っていました。
私は最初のうちはその人の本心がわかりにくいと思い、しばらく様子を見ることにしました。

そして、仕事に慣れてきた頃に、その上司も他の仕事でもいそがしくなってきたこともあり、イライラした態度を見せるようになりました。
自分のキャパを超えた仕事を無理してやろうとしていたようです。

そのイライラした怒りが、高圧的な態度と発言で、私たちの方にやってきました。
かなり嫌な気分でしたが、それが度々続き、中には泣き出してしまう人もいました。

やはり最初から慇懃無礼な態度がにじみ出ていたような気がします。