芋の子を洗うよう

【漢字】芋の子を洗うよう
【読み】いものこをあらうよう
【意味】大勢の人が集まって込み合っている。
【例文】夏休みで海水浴場が芋の子を洗うようだ。

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芋の子を洗うように芋を洗う

夏になると、風物詩として、プールのニュース映像が流れるます。人、人、人の頭がごろごろプールに浮かんでいる様子は、まさしく芋の子を洗うような光景です。

夏の水場で思い出すのが、母方の実家です。勝手口の脇には、小川が流れていました。
スイカやトマトは、ここで冷やしていました。それから、毎晩が宴会のようなにぎやかな家だったので、ビール瓶も冷えていました。
この川の下り口に、大きな石臼のようなものがありました。里芋をまとめて洗うものでした。端が扇風機の羽のように三股に分かれている棒で、臼に芋をゴリゴリとこすりつけて、洗いながら皮を剥がすのです。
そうやって剥かれた芋を、お正月に炭火で焼いていただきます。三が日、女衆は家事を休むので、家長が焼くのです。囲炉裏が無くなった後は、庭で一日中焚火をしながら焼いていました

私は、あの里芋洗い一式が、猛烈に欲しいと思っていました。今でも欲しいです。
おかしなものを欲しがると笑われたけれど、ああいった道具は心惹かれてしまうのです。餅をつく杵と臼や、囲炉裏の自在鉤や五徳など、姿を消してしまった道具すべてが愛おしい。なかでも石の芋洗い機は、持っている人どころか知っている人もなく、あればちょっとした自慢になるような気もします。お金を出して買えるものではないことも、稀少性を増しています。
どこかで似たようなものがあって、譲ってくれると申し出てくれても、私は断ります。
私が欲しいのは、母の実家で使っていた芋洗い機です。夏の水際の光景や、正月に焦げ目が焼かれた芋の味を記憶にとどめるために、手元に置いておいたかったのです。