謹厳実直

【漢字】謹厳実直
【読み】きんげんじっちょく
【意味】正直で誠実な人。
【例文】彼は職場や友人の間でも謹厳実直だと評判だ。

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謹厳実直な、友人のおとうさん

私がまだ現在の実家に越してくる前、もっと山奥の町に住んでいた頃から、うちの父と交流のあるおじさんがいました。すごく優しいおじさんで、まじめで、父がどちらかというとお笑いタイプだったので真反対でした(笑)頼まれたら嫌とは言わない、まっすぐな人間という感じです。
たまたま私と同じ年齢の娘がいて、小さな町だったので同じ保育園に入り、お母さんにもときどき会いました。
その娘さんとはもちろん友達になり、小学校に上がってもたまに遊んでいました。その子には他にお姉さんが2人いて、私も顔見知りでした。2人とも5歳以上年上で、悪い人たちではなく、どこかで会うとときどき挨拶していました。
ですが、小学校高学年になったとき、友達は家を引っ越しました。そこに遊びに行くと、お母さんとお姉さんが見当たらず、何となく子どもながらに、おじさんとおばさんがリコンしちゃったんだなとわかりました。
友達とはそのあと中学生ほどの頃には、お互い別の友人も増えほとんど遊びませんでしたが、2年ぶりくらいに学校帰りに寄ったのは、離婚したお母さんの新しいおうちでした。その時に知ったのが、実は友達のお父さんは、彼女のお母さんの3番目の旦那さんで、今はまた四人目の旦那さんと暮らしているとのこと。正直中学生ながら、おばさんに疑問を感じずにはいられませんでしたが、そこはよそのご家庭のことですから、特段入れ込むようなこともしないまま、付き合っていました(親の言いつけでもあり)。ただ、友人の父であるおじさんは、相変わらずいい人で、私達兄弟と、娘である友達を、みんなまとまて大きな車で、よく遊びに連れ立ってくれました。冬はスキーも教わりました。
時は流れ成人したあと、彼女に会いました。彼女は高校卒業後、東京で働いています。仕事や恋愛、みんな色々あるよねなんて話しました。その流れでお父さんどうしているか聞いたところ、60過ぎてもまだ仕事頑張ってること、以前友達と住んでいた古家にまだ住んでいること。そして驚いたのが、彼女のお姉さんたちは、実の母でなく友達のお父さんを今は頼っているということでした。
一時は3人のお父さんだったとはいえ、離婚したので、おじさんと血のつながらないお姉さん達は、縁が切れていると私は思ってました。だけど、おじさんの謹厳実直な性格を考えたら、合点がいきました。寡黙で、照れ屋で、だけど子どもに優しく、時に厳しい。まじめで、信心深い所もありました。きっと、友達のお姉さんの子ども達にも、おじいちゃんとして素晴らしい人であると、私は思います。