井の中の蛙大海を知らず

【漢字】井の中の蛙大海を知らず
【読み】いのなかのかわずたいかいをしらず
【意味】自分の狭い知識だけにとらわれて得意気になっている者。世間知らず。
【例文1】君は井の中の蛙大海を知らずで得意気に話すけど、本当は違ってるからね。
【例文2】ネットの情報だけを頼りに井の中の蛙大海を知らずだ。

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日本人の特徴をよく表している「井の中の蛙大海を知らず」

学生時代に英語が好きで、英語の成績だけは良かったので、英語力をもっと伸ばしたいと思い就職後も英会話スクールに通っていました。外国人講師との話も楽しくて、今思えば相手も仕事なので話題をたくさん振ってくれていましたが、会話が弾むので自分の英語力にかなり満足していたものです。そしていつかは行きたいと思っていたアメリカに半年から一年の予定で短期語学留学に行く事にしたのです。仕事が忙しかったので、自分で手続きをする時間がとれず、全て留学代行業者にお願いして、円満退職してからの渡米。空港についた途端に早速トラブルです。来るはずの迎えが誰もおらず、ロサンゼルスの空港で途方にくれてしまいました。現地の旅行会社の電話番号を貰っていたので、かけるも時間外で通じず、ホームスティ予定先に電話する事に、ところが電話に出たティーンエージャーの娘の言う事が冗談かというくらい全くわからないのです。焦っている状況でネイティブそれも初見の相手にトラブルを説明する事の難しさを痛感したスタートでした。そこからの日々はまさに自分が「井の中の蛙、大海を知らず」だったと実感する日々で、アメリカという大海でやっと自分の英語力のなさ、過信していた愚かさを知りました。結局半年ではそこまで英語力は伸びませんでしたが、自分が井の中の蛙だったとわかっただけでも、収穫だったと思っています。

井の中の蛙大海を知らず。学生時代の私の世界は狭かった。

皆さんは「井の中の蛙大海を知らず」という言葉をご存知でしょうか。有名な言葉なのでよく耳にするのではないでしょうか。この言葉は自分の知っている世界が全てだと思っていて、外にはもっと大きい世界があることに気付けないことを指します。ですので、批判するときなどに使われることが多いのではないかと思います。
私は服飾系の専門学校を卒業しています。高校は進学校に通っていたため、ほとんどの人はレベルの高い大学へ進学します。その中で専門学校を選ぶのはあまり良い目で見られませんでした。私なりの考えはあったのですが、多感なお年頃でもあるので周囲の意見は大きく怖いものでした。なので、進学校の中の合格ラインに乗れていない感じで劣等感がありました。専門学校に通っているときも高校の友人に在学先を聞かれるとあまりいい気分はしませんでした。でも社会にでると、そんな悩みはちっぽけだと吹っ飛びました。誰も大学についてなど尋ねてこず、私に能力があるかをみてきました。偏差値の高い大学を出ているかではなく、仕事をこなせる能力があるかどうかです。私は学歴で他人より劣っているように感じ、周りの全ての人も同じように私を見るのではないかと、偏った小さな世界で悩んでいたんだな気づきもっと広い世界があることを実感しました。
人と比べるとつい怖くなり、自分で考えられること、見える世界が全てに思えてしまいます。でも少し外へ出ると全く違う世界を実感せずにはいられません。ぜひ、皆さんも今の世界が広い世界の中の小さな一つでしかないことを思い出してみれば、自分を支える力になってくれるのではないでしょうか。