白黒をつける

【漢字】白黒をつける
【読み】しろくろをつける
【意味】物事の善悪をはっきりさせること。
【例文1】どちらの言い分が正しいか白黒をつけようじゃないか。
【例文2】仕事と私、どっちが大事か白黒をつけてよ!

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結婚するのか白黒をつけてほしい

白黒をつけるとは、物事をはっきりさせる事、勝負事が絡む場合に使われる言葉です。
恋愛でいえば彼女が彼氏に
「別れるの?別れないの?答えはふたつにひとつよ。どっちかはっきりしてよ!」などの経験をした方もいるのではないでしょうか。
決着を付ける時はどっちが正しいか今日こそ白黒をつけようというな場面もありますね。物事にははっきりさせてもしいものですよね。
わたしも何をするにもきっちりしておかないと気が済まない性格でして白黒をつけています。煮え切らない状況はイライラしますからね。だからと言って相手に強要するのは重いとしか思われるので程々にしております。とまあここまでは
20代前半の頃の経験です。後半にもなると実生活では恋人もできていわゆる結婚適齢期突入です。付き合いは2年です。結婚するのか?このまま付き合っていくのか白黒をつけてほしい気持ちもありますが、その気があるのか気持ちを確かめるのが怖いなという想いもあります。今はたただ彼と楽しく過ごせる事が嬉しいですが、どうなる事でしょう。

白黒をつけると困ることもある

白黒をつける、物事をとかく是か非か、良いか悪いかをはっきりさせたい性格です。そして白黒をつけた後に黒の方をそれはそうじゃないでしょ!と自分の価値観で正そうとする厄介な性格です。私の父親がそういった性格で、とにかく自分の価値観で白黒をつけてその価値観を他人にも向けてきます。そして自分が黒だと思ったことに対しては一ミリも理解しようとしません。そんな父親の考え方が本当に嫌いだったのに悲しいかな大人になって段々と考え方が父親に似てきています。
自分の中で物事を白黒をつけるのは全然問題ないと思います。誰だってそうやって自分の価値観を築いていくのだと思います。しかし自分の価値観を相手に押し付けること、自分の価値観だけで物事を判断すること、他人の価値観を許容しないこと、これはダメだと思います。人は人、自分は自分です。
それでも相手に対してそれはどうなの?と思うことはたくさんあります。そんな時にグレーゾーンというのは本当に素晴らしい発想だと思います。どっちにもとれる解釈だったり、あえてそこには触れない、グレーゾーンは世の中が上手く回るためのキーワードです。
特に日本の領土問題なんかは両国が納得する解決方法はなわけなので、白黒をつけずにグレーで十分だと思います。

白黒をつけるばかりが良いわけじゃないと教えてくれた夫

高校教師だった亡き父は、熱血バレーボール監督として地元ではちょっと有名な人物でした。熱血と言われるだけあって、外でも厳しければ、家の中でも、つまり母にも私にも厳しい人でした。とにかく物事の白黒をつけるのが大好きで、白か黒、0か100みたいな気質は知らず知らずのうちに私にも受け継がれていたようです。高校、大学時代はのほほんと暮らしていたのですが、社会にでた途端に、迫られる様々な判断、揉め事、ややこしい恋愛沙汰。その都度、すぐに白か黒か決着をつけようとするので、何度となく友人に注意されたものです。世の中には善悪はっきりした事はあっても、白か黒かで言い切れない事がたくさんあると教えてくれたのが今の夫でした。夫と結婚してからの日々は夫の転職や自営がうまくいかない時期、出口の見えない不妊治療に嫁姑問題など、一人ではあり得なかった様々な出来事が起こりましたが、夫の対応は良く言うと柔軟、私から言わせると煮え切らない、はっきりしない、優柔不断で結婚当初はたくさんケンカもしました。夫に言われたのは、私はすぐに白黒つけたがるから、良くない。ゆっくり状況判断したり、相手の出方を見る事も大切だ、という事。確かに急いで決着つけすぎて失敗もたくさんしてきた私ですが、子供も生まれてやっと落ち着き、物事をのんびり構える事ができるようになりました。

白黒をつけるのが苦手な日本人です

白黒をつけるという言葉の意味は、物事が正しいかどうかをはっきりさせる、という内容です。
例えば、オセロの世界としての二者択一であったり、コンピュータシステムにおける、2進数表現としての0か1の世界と似ていますが、日本人からみると、白黒をつけることは苦手である人種であると思います。
例えば、日本語がそうです。
文章から内容を読み取るには、文章として書かれていない行間からも内容を読み取る必要があったりします。
また、日本人の場合、情という目に見えないものもあり、書かれていないことも暗黙の了解として理解していることもあります。
つまり、よく言われるグレーな感じや、玉虫色な対応という、方針は決まっているが、条件によってはその限りではないという社会性です。
一方、欧米における契約社会においては、文章に書かれていないことは一切やりませんし、性格もドライであることもあり、白黒をつけるという社会性があります。
このように、日本人にとっては白黒をつけることが得意ではない性格のため、たまに損をしてしまうこともあります。
例えば、時間的に厳しい課題に対して、はっきりと出来ないといえず、ずるずると結論を先送りする傾向も、一種、白黒をつけることが不得意な日本人の性格が現れている証拠です。