案の定

【漢字】案の定
【読み】あんのじょう
【意味】予想通りに悪い事が起きる。
【例文1】案の定、言った通りになったじゃないか。
【例文2】案の定、事業が失敗した。

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大人になると案の定なことばかり 

思っていた通り、予想通りの展開になることを「案の定」といいます。子どものころは、国語の授業でこの言葉を学び、教科書の物語の中に出てくるちょっと難しい言葉というイメージでした。ところが、経験を重ねていき大人になるにつれ、この案の定という言葉がとても身近に感じられるようになりました。それは、物事の見通しをたてられるようになったからに他ならないのですが、あまり喜ばしくは思えません。それは、案の定という言葉を使うときには、どちらかというとマイナスな方向にことが進むと予想するからです。
特に、子どもが生まれてからは、子どもがいろいろなことをやらかし、親に手をかけさせます。「あー、そんなことすると大変なことになる」とヒヤヒヤし、案の定そうなるというパターンがしょっちゅうです。でも、そこで案の定と感じるのは大人だけで、子どもにとっては何もかもが新しい発見。それを予想できるからといって手を回してしまうのは過干渉です。
大きな怪我につながるような危険なことや他人に迷惑をかけるのが明らかなことに関しては、案の定そうなるという前にもちろん止めなければなりません。しかし、そうではない場合は、たとえ大人が失敗を予測できたとしても、そっと見守ることも必要です。それが、子どもに自分の力で案の定を使える機会を与えることにつながるからです。