裸一貫

【漢字】裸一貫
【読み】はだかいっかん
【意味】体一つ以外資金の何もない状態から築きあげること。
【例文】脱サラして裸一貫で居酒屋をオープンした。

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裸一貫な冬

いつからこんな考え方をしているのかは思い出せませんが、私が気が付いたら無欲な人間になっていました。子供の時は「あれが欲しい!これも欲しい!」と常に考えていて、クリスマスプレゼントから年始のお年玉と連続して金品が手に入る年の瀬が大好きでした。そうして強欲な幼少期から思春期までを過ごした後、多分成人するときくらいには欲しかったあれこれを手に入れても大して感動もしなくなっていて、物やお金に対する執着が日々薄れていきました。無欲という言葉の響きはとても良いですが、実際になってみると私の場合のそれは無気力と似たもので、いつかはホームレスになってもいいかなという退廃的な考え方をするようになりました。仕事も何もかもを辞めて貯蓄を食いつぶし、そしてとうとうこの冬に裸一貫になりました。
一貫がどれくらいの価値あるものなのかはわかりませんが、果たして私の裸にはその一貫の価値があるのかしらと、冬に裸一貫というのは寒々しい感じもするが面白いなと他人事のように思いました。もちろん言葉そのままのように衣服もすべて持たず、家もなく本当に身一つというわけでもありませんが、現代では貯金がゼロになったというのも裸一貫に近いのではないかと思います。同年代の友人には呆れられ、一体何を目指しているのかと言われました。こうなってから今思うのは、ふつうの暮らしが一番良いのだろうという事です。普通に朝起きて、昼は働いて夜は帰宅して眠る。普通に人並みの暮らしを目指す、それが来年の私の目標です。無欲すぎても駄目になります。お金はせめて毎日たばこを買っても余裕があるくらいは稼ぎたいものです。