可もなく不可もなし

【漢字】可もなく不可もなし
【読み】かもなくふかもなし
【意味】特に良いわけでもなく悪くもない。普通である。
【例文1】このイベント企画は可もなく不可もなし。
【例文2】可もなく不可もない夫。

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可もなく不可もなしとは

特に秀でている訳でもなく、だからと言って落第点でもないどっち付かずな状態を「可もなく不可もなし」と言います。「彼女に作るカレーは可もなく不可もなしの味だった」や「あいつの仕事は可もなく不可もなしの出来だ」など、諸手を上げて褒められない事です。出来が中途半端ではそれを評価する側も表現に困りますし、むしろ良い所を見つけて褒めたいのだけれど、そうも行かない結果がそこにあるのです。場合によっては主張がない方が都合が良いものもありはします。カレーに付け合わせる福神漬け等は、まさに可もなく不可もなし位で丁度良い一品であります。下手に旨過ぎればメインのカレーとのバランスが取れなくなりますし、程良く箸休めに食す事で付け合わせとしての、本来の役割が果たされるのだと思います。逆にメインのカレーが「可もなく不可もなし」なのは、本当に避けたい所です。全く駄目なら一から築き上げて行く道もありますが、どっちでもないとなればより良くする為の方向性を見つけるのが、かなり難しい作業になると思われます。今こうして作成する文章も、在り来たりの言葉を只並べるだけでは、誰の目にも止まる事無くどこかに埋もれて行くだけになるやもしれません。何か光る所が求められる場合は、可もなく不可もなしではあってはならないのです。

可もなく不可もなしのオトコ

先日、仕事関係の方から「ちょっと会ってほしい人がいる」と言われました。
「なんだ、また紹介か?」
「新手の合コンの誘いか?」
「まあ、いずれにしても久しぶりだな」
などと思っていたところ、まあ、紹介は紹介でも、違う紹介でした。
わたしは職場で年配の方で、年齢的にも普段から女性社員から相談事を持ち込まれたり、アドバイスを求められたりする機会が多く、内容は仕事のことからプライベートなことまで多岐にわたります。
その時の「紹介」は隣の部署の若い女の子からのお誘いで、「やっといい感じな人ができたけど不安だから、彼がどうか会ってみて欲しい」とのことでした。
知るかよ・・・。
しかし、頼られると弱いのはわたしの悪い癖。
何より、長いこと恋愛をしていなかった子だったので、嬉しい気持ちもあり引き受けることにしました。
そして当日。若い子が好きそうなテラス席のあるダイニングレストランでした。
こんな照明じゃ顔もわかんねーよ!と思いつつご対面。
「うーん、可もなく不可もなし!」
見た目は至って普通。
お話をしても「うーんやっぱり可もなく不可もなし!」
明日意見を求められたらなんて言おう・・・
こういう時どう返事をするのが正解なんでしょうか。
結局「友人として少しお付き合いしてみたら?」と逃げました。