初心忘るべからず

【漢字】初心忘るべからず
【読み】しょしんわすれるべからず
【意味】何かを長く続けていると慣れてきて怠けるものである。始めたころの真剣な気持ちを忘れてはいけないとの戒め。
【例文1】余裕こいていたら後輩に抜かれた。初心忘るべからずだ。
【例文2】初歩的ミスをした。初心忘るべからずだ。

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初心忘るべからずは大事なことです

何事も、初心忘るべからずとよく言いますが、最初に思い立った気持ちを忘れずにしていれば、やがて想像以上の人柄や企業で重宝される人材になります。
これはどのような場所においても言えることだと思います。
初心忘れて、横柄を振るう人がどれだけいることでしょうか。
企業においても、お客様と話をしたりしますが、横柄さがあるお客様の会社の財務状況はよくありません。
その財務体質は、お客様の人柄に比例します。
さらに、プロのスポーツの世界においても、人に教えてもらうことがたくさんあります。
それを自分の腕を過信してしまい、コーチからのアドバイスを全く聞かない選手もあります。
このような選手は、数年後にはそのプロの世界から消えているのが実情です。
私もITエンジニアとして15年業界にいますが、日々勉強です。
新しいこともどんどんと出てきます。
古い知識が淘汰されることはありませんが、IT業界に入った際に「色々なことを勉強をしていく」という熱意を忘れてしまっては、この先の成長は全くありません。
毎日10分から20分でもITや、今話題のIoTに関する技術文書をみて、知識をつけるようにしています。
このような日々の努力次第で、その人の成長のスピードが継続するか、それともストップして人材として淘汰されるかの結果が変わってくるのです。

初心忘れるべからずとは

「初心忘れるべからず」とは、何事でも始めた頃の新鮮で謙虚な気持ちと志を忘れることなく持ち続けていかなければならないという意味です。
社会人2年目3年目になると仕事にも慣れてきて、周りが見えてくるようになると仕事に対してモチベーションが上がらなかったり向上心も1年目の頃に比べ減ってくるときに周囲にダラけていると注意され、初心忘れるべからずだなと思うことも多いと思います。
しかしこのことわざの元となるのは室町時代に能を大成させた世阿弥の名言で、本当の意味は「初心のみっともなかったあの頃を思い出してあの惨めな頃には戻りたくないと思うことでさらに精進する」といった意味になります。つまり、初心の頃はわからないことだらけで仕事でも失敗しては注意されたりといった惨めだった頃の自分を思い出すことでモチベーションを上げることが本来の意味となります。過去ばかりを振り返るなとよく言いますが、このことわざは過去を振り返ることはやる気をさらに引き出せることにもつながるというのを伝えたいのです。深く考えると意味も少し違ってきますがどちらにせよ「初心忘れるべからず」ことことわざを聞くと自分を見失っているときに冷静に自分を見つめ直すことが大切だと思えます。