一進一退

【漢字】一進一退
【読み】いっしんいったい
【意味】進んだり戻ったり、良くなったり悪くなったりする。
【例文1】業績が一進一退で不安定だ。
【例文2】病状が一進一退だ。

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一進一退をかける

私はいろんな人の死にざまを見てきました。私の尊敬する人はガンで余命もいくらかもない状態でドクターもお手上げの状態でした。状態はだんだんと悪化していくばかりで、身体も衰弱していきました。もう、一進一退の状態に陥っていました。でもその人は、早く良くなりたい。この大病を克服して家に帰ると強い心で病気と戦っていました。そして、血圧も酸素濃度も脈もだんだんと下がって、傍目から見るとしに向かっていると思っていました。ドクターはもう、いつお亡くなりになってもおかしくないと私たちに言いました。やがて酸素マスクも装着して危篤状態となったわけです。肩で息をし始めました。もはや一進一退の状態です。しかし、彼はそれでも生きたいということを強く思っていました。ドクターは誉めてくれました。これだけの根性を持っておられるから、まだ息絶えないのですと。若い頃から根性は人一倍ありました。一進一退を繰り返しながらもまだまだ諦めない根性に心を打たれました。まだ死なない、死にたくないというのです。しかし、一進一退を繰り返したあと天に召されました。