一矢報いる

【漢字】一矢報いる
【読み】いっしむくいる
【意味】圧倒的な攻撃に対してわずかばかり反撃する。
【例文1】10-0で迎えた9回裏で一矢報いて1点返す。
【例文2】後半戦に一矢報いる。

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夏の甲子園で一矢報いる奇跡の試合

夏の甲子園を見ていると大量得点で負けているチームがありますが、点をわずかでも返すと一矢を報いることが出来たなと思います。高校野球は勝たなければ次の試合に出れないわけですから、負けていると監督は一矢を報いる思いで、選手を次々交代させることがあります。逆点に結びつかないまでも1点でもいれれば一矢を報いることになるので、がんばっている姿を見ていると励まされます。ところが一矢を報いる試合で9点差で跳ね返した試合があります。2017年7月24日の東東京大会の試合のときです。修徳と東亜学園の試合でした。3回までは1対1の同点でしたが、5回に1点差、6回に大量得点を入れて1対7の試合で、裏の攻撃の修徳が6点リードしていました。9回の表の2アウトになっても7対1でした。ここで一矢を報いることができればいいなと思っていたら、ピッチャーの調子が悪くなり、次々ヒットを打ってきました。気づけばその回だけで9点入れて10対7となってしまいました。その裏の修徳は0点だったのでそのまま試合が終わってしまいました。9回で2アウトから9点入れて逆転する試合というのは恐らくないのではないかと思います。まさに一矢を報いる試合を見た気分でした。実際にあった試合なので検索すれば9回の表9点入れてるスコア見れます。奇跡の試合でした。

一矢報いるとすかっとします

高校野球の甲子園大会などで、大量な点差が開いてしまう事があります。
このような大きな点差が開いた試合は、見ていて面白くない人の方が多いと思います。
ですがこのような試合でしか、見られない事があるのです。
それは負けているチームが、勝っているチームに一矢報いる所が見られる事です。
大量に点差が開いてしまうと、普通の選手だったら気持ちが萎えてしまい、もうどうなってもいいやと自棄になってしまうことが多いと思います。
ですが高校球児たちは、大量に点差が開いてしまったとしても、諦めない子たちが多いのです。
いくら勝っているチームの投手がどんなに優れていると言っても、失投の一つや二つは必ずします。
その失投を見逃さなければ、一矢報いるチャンスは生まれるのです。
私はこのチャンスを見る為に、大量に点差が開いた試合でも見続けるのです。
負けているチームの高校球児が一矢報いる事が出来た時は、本人のみならず、見ているこっちもすかっとします。
大差で負けていたとしても、誰かが一矢報いる事が出来れば、負けている選手たちの士気は高まります。
それによって、その後点を重ねる事も出来るのです。
たとえ負けてしまったとしても、一矢報いる事が出来れば、負けたチームの高校球児たちも、悔いはないはずです。