見るに忍びない

【漢字】見るに忍びない
【読み】みるにしのびない
【意味】あまりにもひどい状態で見ていられない。
【例文1】見るに忍びない汚い部屋だ。
【例文2】見るに忍びない事件現場だ。

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見るに忍びない光景

見るに忍びないとは見ていられないほどあまりにも悲惨な状態をいいます。

昨年末に近所で火災が発生しました。23時を回ったころです。カンカンカンと消防車やサイレンの音が鳴り響いて飛び起きました。ベランダから見渡すと斜め向いのアパートの一室から炎が噴き出しているではありませんか。
うちまで燃えうつったらどうしようとオロオロしましたが、いったん冷静になり、子ども達を起こしてとりあえず貴重品だけ持って外に出ました。
お母さんらしき人が子どもが取り残されていると泣き叫んでいました。
私たちは震えがが止まらず、ただただ祈るばかりでした。

30分消火活動が続いてようやく沈着した時には担架に乗せられた取り残された子どもであろうブルーシートにかぶせられて運ばれて行きました。本当に見るに忍びない光景でした。息子は消防士を目指していましたが、初めて窓から噴き出た炎を目の当たりにして声も出ませんでした。非常識と思われても仕方ありませんが、自分の息子があんな命をかけて危険な現場に飛び込む姿は見ていられません。正直諦めてくれればいいのに・・と思いました。

羽振りが良かった知人の現在の姿は見るに忍びない物があります。

とある知人、彼女を良く知っていたのはまさにバブル絶頂期。仕事で会う機会が多く、朝から晩まで働きまくっていた私に「大変ねえ」と上から目線でいつも言っていた彼女は、絵にかいたようなバブリーな生活を送っていました。彼女の努力ではなくご主人のビジネスがあたった、ただそれだけなのに、まるで自分の力のようにふるまっていた彼女。当時はちょっと羨ましいなあ、という気持ちがなかったと言えば嘘になるけど、どこか危さを感じていました。バブルがはじけてすっかり会う事もなくなっていたのに、ふとした事で再会する事に。久しぶりにあった彼女は、噂には聞いていたけど、すっかり老け込んでしまい当時の輝きはゼロ。当時も輝いていたわけではなく、お金に物を言わせて輝いているように見せていただけだったけど、今は見る影もなく、覇気がなさ過ぎて驚きました。それなのに、まだ虚勢を張って、一生懸命に当時の事を語ったり、今でも何不自由なく暮らしていると豪語する姿は、本当に見るに忍びない物がありました。着ている物は当時の物を引っ張り出してきているので時代に合っていないし、持っているバッグもしかり。あれだけ指に輝いていた宝石類は全て無くなっていたのを女性陣は見逃しませんでした。帰り道、何か空しい気分になったのは言うまでもありません。