言語道断

【漢字】言語道断
【読み】ごんごどうだん
【意味】言葉にならないほどひどい。もってもほかだ。
【例文】身内の葬儀にも参列しないとは言語道断だ。

言語道断をテーマにした記事

なぜ意味が変化したかわからない「言語道断」

言語道断は比較的よく使われる四字熟語と言っていいでしょう。「あまりにひどくて話にならない。言うべき言葉も見つからない。もってのほか」というのがその意味です。
「あの人はミスをした上にそれを人に責任転嫁するなんて、言語道断だよ」というように使われます。
しかし、もともとは、言語道断はそういう意味ではありません。まったく違う意味で使われていたのです。
言葉の由来は仏教。「真如と呼ばれる仏法の奥深い真理は、とても言葉では表現できないものだ」というのが、仏教における言語道断の意味なのだと言います。
どこにも「ひどい、もってのほか」というニュアンスは存在しません。
平家物語』でも、「言葉に尽くせないほど立派」の意味で使われていると言います。
それがどうして今のような意味に変化したのか。ちょっと調べてみましたが、わかりませんでした。想像すると「ごんごどんだん」という語感の強さや、「断」という文字が使われているために、否定的な意味を持つようになったのかもしれません。
連想するのが、歌舞伎の『勧進帳』。関所を通してくれない役人に対し、山伏に変装した弁慶が「言語道断。かかる不祥のあるべきや」と憤るシーンがあります。
ここでは「とんでもない話だ」という意味で使われていると考えていいでしょう。
この芝居が作られたころには、すでに意味が変化していたということになりますね。どこでどうして変化したのか、ぜひ知りたいものです。