鼎の軽重を問う

【漢字】鼎の軽重を問う
【読み】かなえのけいちょうをとう
【意味】古代中国で使われた三本足の鉄の窯で王室の象徴である。楚の莊王が帝位を狙って周に神器として伝えられる鼎の大小、軽いか重いかを尋ねた。周の徳が衰えたとはいえ、天命はまだ改まっては おらぬ。鼎の軽重を他人が問うべきではないと言い放った。つまり権威はあるが、実力はない。また地位を奪おうとすること。
【例文1】名ばかりのごう慢な経営者は鼎の軽重を問われる。
【例文2】御曹司であるがゆえに鼎の軽重を問う。
【例文3】後継ぎで鼎の軽重を問う。

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鼎の軽重を問うという言葉を調べて考えたこと

私は恥ずかしながら鼎の軽重を問う、という言葉を知りませんでした。
そもそも「鼎」の読み方が「かなえ」であることすら知らなかったので、自分の知識を深めようと思って、意味を調べてみました。
鼎とは元々食べ物を煮たりする三本足の器という意味や、王位を表す言葉だと知りました。
「鼎の軽重を問う」は中国の故事から由来している言葉ですが、権力者の権威や実力を疑うこと、また、代わりに権威や地位を奪おうとすることの例えという意味があります。
しかし、この言葉は今の日本にとって、切り離せない言葉であると感じました。
というのも権力者、つまり政界の関係者の不祥事が相次いでいるのが現状です。
有言実行しない、不倫問題、突然作った新党など、問題は尽きません。
そのため、この人達に任せていて本当に大丈夫なのかという不安を拭い去ることはできませんし、なんだか国民を舐めているのかと思うような行動は目に余ります。
国民が不安から抗議を訴えるのも当然のことのように思いますし、先日行われた選挙で無効票が多かったのも、国民からの抗議の意と捉えるのが妥当な考えでしょう。
まさに鼎の軽重を問われていると言えます。
最近知った言葉ではありますが、なんだかタイムリーなネタだなと感じました。