肝(胆)に銘じる

【漢字】肝(胆)に銘じる
【読み】きもにめいじる
【意味】心に強く取り留めておくこと。同じ間違いを繰り返さないときに使う。
【例文】川でふざけて遊んでいた友人が溺れたので二度とふざけないと肝に銘じる。

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大学時代に肝に銘じた教授の助言

大学院生時代の話です。
ある日、所属していた研究室の教授に、「翌日の実験の準備をしておくように」と言われました。
その実験とは、私個人の研究に関わるものではなく、研究室のメンバー全員に関係するような内容のものでした。
その日、私は他にもやらなくてはいけないことがあり、そちらを先に済ませてから翌日の準備に取りかかったため、かなり遅い時間まで作業をしていました。
途中、作業をしていた部屋に入ってきた教授に、「一人でやってたのか」、「他の学生にも手伝ってもらえばよかったのに」と言われたのに対して、私はただ苦笑いするしかありませんでした。
実際に、研究室の後輩に声をかけようとも思ったのですが、彼らも何かしら作業をしており、手伝ってもらうのが躊躇われたため、結局「自分がやればいい」と声をかけずに作業を始めてしまいました。

そんなことがあってしばらくしてから、また同じような作業を教授に頼まれました。
その時は以前ほど準備にかけられる時間がなく、一人で行った場合、作業が指定された時間で間に合うかどうかわからないような状況でした。
それにも関わらず、私は同じような理由で研究室の他のメンバーに声をかけることができずに、一人で作業をしていました。
案の定、時間内で作業は終わらず、私はその旨を伝えるために教授の部屋を訪れました。
そこで教授に言われたのが、私が肝に銘じた、今でも忘れられない言葉です。
その言葉は、「自分の力でやろうとすることも大切だが、人の力を借りること・人に頼ることも大切」という内容のものでした。
私は教授のその言葉で、「自分がやればいい」という考えはとても自分勝手な考えだということに気がつきました。
自分一人でやった結果、質が低かったり、条件を満たせなかったりしては意味がありません。

私にとって「人に頼る」ことは苦手なことでしたが、この件をきっかけに、少しだけ勇気を出して人に助けを求められるようになりました。
なんでもかんでも人に頼ることは正しくないと思いますが、自分一人の力ですべてを行うことも決して正しくはないのだと学びました。
教授に言われた言葉を肝に命じて、これからも適度に人を頼ることができる自分でありたいと思います。