合点がいかない

【漢字】合点がいかない
【読み】がってんがいかない
【意味】納得できない様子。
【例文1】何で兄だけが怒られるのか合点がいかない。
【例文2】自分の取り分に合点がいかない。
【例文3】主張が通らず合点がいかない。

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合点がいかないの「合点」とは

「部長の話にはどうしても合点がいかないよ」というように使われる「合点がいかない」。「納得できない。理解ができない。承知できない」と言うのがその意味です。
「合点」は「がてん」とも「がってん」とも言いますが、いずれにしても、比較的なじみのある言葉の一つではないでしょうか。
テレビ番組のタイトルにも使われていますし、「ガテン系」という言葉もあります。
なじみのある言葉ではありますが、「そもそも合点とはなに?」ということを、私はこれまで考えてみたことがありません。そこで、ちょっと調べてみました。
すると、「合点」には2つの由来があることがわかりました。
1つは和歌や俳諧。和歌や俳諧で、すぐれた作品の頭に「鉤点(かぎてん)」という符号をつけるのですが、その符号のことを「合点」と呼ぶのだそうです。
もう1つは回覧文書。回覧した文書の内容を承諾したり了解したりした時、その意思を示すために自分の名前の上に鉤型のしるしをつけたところから、了解することを「合点」と呼ぶようになったというわけです。
「合点がいかない」というのは、つまり、「合点を付けるわけにいかない」という意味を持っていると考えていいでしょう。
ところで、時代劇で威勢のいい江戸っ子が、よく「ガッテンだ」というセリフを口にします。「ガテン系」と言うのも、そういう勇ましいイメージから作られた言葉なのかもしれません。
江戸っ子言葉には「合点承知の助」というのもあるそうです。